外出や移動が比較的自由になったとはいえ、コロナの影響はまだ続いている。エタノールによる消毒やマスクは日常のこととして定着し、街中にはあらゆるところで抗菌・抗ウイルスコーティングされた旨の表示が目立つ。
それはそれで安心だが、いずれもビジネス用途や公共空間での話であり家庭や個人の持ち物にまでコーティングを行うのはハードルが高い。そこで今回はビジネス用途のコーティング剤が家庭用にも販売されたので個人で使用してみた。
ワカヤマが販売する「NinjaCoatクリスタルベール」の業務用サイズ180mlはその名の通りビジネス用途なので、公共空間や企業等での使用が前提になっている。
本品は塗布すればウイルス付着後10分でその99%以上が減少することが、第三者機関「抗菌製品技術協議会」の抗ウイルス試験をパスし確認され認証を得ている。記者が同社に開示を求めたエビデンスでも確認は取れている。さすがにアルコールにはかなわないようだが、ガラス塗料ベースによるコーティングなので90日間持続することがいつも持つものや手に触れるところに最適な理由だ。
その「NinjaCoatクリスタルベール」を家庭でもパーソナルで使用できるようにしたのが本品だ。これは自分でできる本格的な抗ウイルスコーティング剤。3月に発売された家庭用サイズは30ml入りで、約90日間の抗ウイルスコーティングが持続する。
施工後約10秒後には触っても問題はなく、約8-12時間後には完全硬化する。
使い方は簡単でキッチンペーパーやペーパータオルに本品をしみ込ませて必要な部分を拭き上げるだけで、約90日間の抗ウイルス効果が持続する。ドアノブや机等、自分に必要な箇所やモノだけを施工できるので業者に依頼する必要なく感染対策ができる。
本品には「専用チェッカー」が付属している。これは簡単に抗ウイルスコーティングが施工されているかどうかを確認できる指示薬だ。これによりコーティングができているかの確認はもちろん、90日後に再度チェックをしてコーティングの剝がれた部分だけを塗りなおす等により無駄なコストを削減できる。
写真は施工前のスマホケース。色は紫でこの後にふき取っても何も残らず透明なままだ。
施工後1か月して再度指示薬をたらすとすでに青色に変わっているが、ふき取ると青色が残るのでコーティングははがれていないことが確認できる。再度本品で拭けば消える。
また「専用ステッカー」が同梱されているので、施工した場所に貼っておくと安心だ。スマホに貼る人はいないだろうが、これは記事の撮影用としても自宅の玄関や部屋のドアノブに施工してステッカーを貼っておけば来訪者も安心だし思いやりも感じられる。ちなみにこのステッカーは簡単にはがれて繰り返し使用できるので、気軽に貼ってしまって構わない。なお、チェッカーとステッカーは同梱していない製品もあるので、追加購入の際はこちらがいいだろう。
業務用では普通のものが家庭用になるとどんどん省略されていくのが世の常だが、本品は業務用クオリティそのままに、よりもかゆい所に手が届くオプションを付けて家庭用になっているので、これ以上望むところはないプロ仕様だ。自分のため、家族のため、周りの人のために自分の持ち物やお家回りも全部「抗ウイルス仕様」にしてみてはいかがだろうか。
※写真はすべて記者撮影