まもなく12月。日に日に冷え込みと乾燥が厳しくなりますね。「喉が痛い」「肌がカサカサする」という人も多いと思います。ところで、冬にも脱水症状になる可能性があるって知っていましたか? 夏と違い、気づきにくい冬の脱水症状 ”かくれ脱水”に気をつけましょう。
かくれ脱水とは?
大人の体の約60%は水分に塩分が混ざった電解質です。人は飲食で水分と塩分を補給し、排泄や発汗で1日のうちに1.5~2リットルほどの水分・塩分を失っています。血液やリンパ液、消化液などの体液がバランスよく一定に保たれることで、健康な状態を維持しています。
夏と違い「体が水分を失っている」という感覚が鈍くなる冬は、知らないうちに脱水症状が進行することが多いのです。
キーワードで”かくれ脱水”をチェック!
さて、自分が“かくれ脱水”かどうかは、以下の4項目のキーワードでわかります。
・カサ…肌がかさかさする
・ネバ…口の中がネバネバする・熱っぽい
・ダル…体がだるくて仕方ない
・フラ…めまいがする・足元がふらつく
体の水分と塩分が失われると脱水症状が起こります。最初は“のどが乾く”“だるい”といった症状から始まり、放っておくと食欲低下や立ちくらみなどが起こります。さらに重症になると血圧低下や内臓への血流低下などが起こり、自力で動けなくなるほどの危険な状態に陥ることがあります。
“かくれ脱水”を予防するには「喉が渇く前に水分補給をする」「運動する際は運動前・運動中・運動後に水分補給」「子どもとお年寄りは特にこまめに補給する」と覚えておきましょう。前述のキーワードから“かくれ脱水”を感じたら、スポーツドリンクやイオン飲料を摂りましょう。水分だけでは低ナトリウム血症という塩分不足の状態を起こしやすくかえって危険なことがあります。
風邪やウイルスにかかったら“かくれ脱水”に注意!
冬は風邪やインフルエンザ、ノロウイルスなどの病気になりやすい季節です。下痢や嘔吐を繰り返すと脱水症状になります。ほうっておくとますます体調が悪化します。下痢や嘔吐などの症状の後は、経口補水液でしっかりと水分と電解質を補給し、安静にして過ごしましょう。
“かくれ脱水”についての詳しい情報は『冬脱水SOS「かくれ脱水」JOURNAL(http://www.kakuredassui.jp/)』に掲載されています。
体力のない子供や、体の変化に気づきにくいお年寄りは、冬の“かくれ脱水”がダメージとなり、命が危なくなってしまうことも考えられます。ただの水分不足と甘く見ず、上手に水分補給をして寒い季節を乗り切りましょう。
画像:冬脱水SOS「かくれ脱水」JOURNAL(http://www.kakuredassui.jp/)より引用