KICHIRIが開設した、朝も昼も夜も3世代が楽しめるフードホール「FLDK(エフ・エル・ディー・ケー)」は新宿から45.4キロメートル、快速急行で50分弱の小田急小田原線・本厚木駅直結の商業施設「本厚木ミロード」内にある。ちょっとではなく、だいぶオシャレでリモートワークにもカフェにも本格的なレストランにも、ついでに映え写真を撮る素材としてもあらゆる楽しみ方と実用性を備えるということなので取材した。
場所は本厚木駅中央改札を出た正面、本厚木ミロードの中にある。入口のクレープを販売するカフェと少し奥のFLDKがその店舗だ。
FLDKには7つの異なる業態が入り、1つの空間で多種多様なこだわりの詰まったメニューをあたかも1つのお店のように楽しむことができる。厨房を共用しそれぞれの専門店が得意とするメニューを提供する。オーダーするのはタッチパネル券売機で、全店舗のメニューが1つの券売機で完結する。では、いくつかのメニューを見てみよう。
ステーキは熟成肉と食べ比べも可能
ステーキ専門店GOODMEATSTOCKからはU.S産肩プライムロースステーキ定食でスープとライス付き。100、200、300グラムから選択してオーダーする。ソースは撮影のために3種類が乗せられているが、実際はこの中から1つを選択する。
記者は200グラムのハーフ&ハーフを選択。何がハーフなのかというと、向かって右半分が1か月寝かせた熟成肉とのハーフなのだ。見た目にはわからないが、食べるとタンパク質が分解されうま味に変化しているのがわかる。よって熟成肉はソースを付けずにそのまま、あるいは塩だけで食べるのがおススメだ。下が焼かれた状態で提供されるのでひっくり返して好みの焼き加減で食べる。肉は柔らかくナイフがスッと入る感じで、かみしめた時の肉らしい美味さがたまらない。
カフェ目的のドリンクが映え写真被写体に!
お腹も満足したところで、ちょっと映え写真に挑戦。夏限定のドリンクをオーダーして撮影開始。見た目にも涼しげで、砂浜と青い海と海面をイメージしたドリンクだ。照明が暖色系なので無理にホワイトバランスを調整せず、明るいレンズで絞りを開放にするだけで背景がボケた写真になる。スマホでもデジタル的に処理できる機能が付いている機種があるので挑戦してほしい。ただしアイスクリームが溶ける前に作品を完成させて美味しくいただこう。
マリトッツォは圧巻の生クリーム
続いてスイーツは自家焙煎GOOD BEANS COFFEEからマリトッツォを2種類。ピスタチオとティラミスだ。マリトッツォはイタリアのお菓子で、簡単に説明するとパン(フランスの菓子パン)に生クリームをこれでもかというくらいに挟んだものだ。
とにかくインパクトがあるので、若い女性には大人気だが中身はほとんど生クリームなので男性には少し重いかもしれない。カップルならシェアというのも一つの方法だ。女性同士なら2つ注文してハーフシェアか。いずれにしてもこちらも映え写真の対象だ。
テイクアウトにも多くのメニューが対応
さすがにこれ以上は食べられないので、テイクアウトメニューで帰宅後のおつまみやご飯のおかずという想定でオーダーしてみた。
韓国料理店のVEGEGOからは韓国風のフライドチキンを、鶏料理専門店のひな鶏伊勢ゐからは唐揚げを注文。
韓国式のチキンは日本でも大人気になったが、味付けもいくつかあるので好みで選ぶことができる。出来たては照りが鮮やかで見るからにおいしそうだ。帰宅後どうなっているのかが気になる。
日本の唐揚げも伝統的な人気で、専門店となれば期待も高まる。こちらも数時間経過後にどうなっているのか。
およそ3時間後に帰宅してみると、特に変化はなく電子レンジで温めると韓国式のチキンは言うほど辛くはなくピリ辛程度の日本人好みの若干濃い味付けだ。唐揚げは外がサクサクで肉はジューシーな完璧な仕上がりだった。なおどちらも骨なしチキンなので、ご飯のおかずにも、お酒のおつまみにも最適だ。
クレープとこだわりのお茶をセットにすればオシャレ度アップ?
番外編として表参道にもあり大人気のカフェCHAVATYからクレープとドリンクをオーダーした。場所は改札から本厚木ミロードに入ったところにあるが、FLDKに持って行って着席で食べることも可能だ。
記者は原宿にクレープが初上陸した時代に食べた世代なので、スイーツとしてのクレープしか知らないが、現在ではファストフードとして「ごはん系クレープ」も人気だ。
スイーツ系は丸くまとめられており、キャラメル・シトロンを選択した。確かに甘いのだが、焦がしたキャラメルの苦みとレモンピールの酸味と苦みが絶妙で、男性にも美味しく食べることができる絶品クレープだ。
ごはん系では生ハムやアンチョビが入ったサラダを選択。アンチョビの塩気はほとんど感じられず、生ハムとレモンの風味が実にさわやかだ。サンドイッチの感覚でオシャレにいただきたい。
外でクレープを食べるときに同時に注文して持ち歩きたいのが「お茶」だ。そもそも同店はお茶の専門店なので、お茶にはこだわりがある。ウバ茶、抹茶、ほうじ茶の各ラテのボトルは持ち運びにも便利だし、何よりも容器が美しい。こちらも映え写真対象だ。内容量も多いのでゴクゴク飲んでも大丈夫だ。ぜひともセットで注文してFLDKで食べてボトルでお茶を飲みながら電車に乗るなり帰宅するなりオシャレに決めてみてはいかがだろうか。
FLDKの客席は共用だがショッピングセンターのフードコートは一線を画し、座席も雰囲気もオシャレなカフェそのものだ。席によってはAC100Vコンセントも完備しているのでリモートワークにも最適だ。記者が取材した時には店内に滞在していたお客さんはほとんどが女性だったことからも雰囲気や照明、調度品がオシャレなのが理解できる。メニューもすべての店舗を紹介できなかったが、カフェ、食事、スイーツだけではなく、キッズメニューもあるので家族連れやママのお買い物ついでの休息場所としても利用価値はありそうだ。
※写真はすべて記者撮影