一晩の最高酒量は23合、連続飲酒記録は17時間。
特に、この数ヶ月は、朝起きてすぐに冷蔵庫に直行しビールを一気飲みし、出社してからはオフィスのトイレに宝焼酎レッド(度数が高いワンカップ酒)を隠し持って飲みながら仕事する、帰宅したら意識を失うまで飲む、なんていう状態になっていました。
飲酒ライフを15年間続けてきて、この9月ふと、「あ、酒止めてみよう」と突然禁酒を始めました。
このままだと死ぬなぁとうっすら思いながら飲んでいましたから、まあ、正しい判断だったような気もします。
禁酒を始めて10数日ほどなのですが、この間、飲酒していた頃には死ぬほどバカにしていた「ノンアルコールのお酒」のお世話になっています。
アル中時代は不思議なもので、「酒だったら何でもいい」というような気持ちがありました。アルコールが摂取できれば、酒の味は二の次で、まずかろうがなんだろうが、とにかく酔っ払えればいいという感じ。味に対してかなり点が甘かったところがあります。
ところが、ノンアルコールのお酒に対してはめちゃめちゃ厳しい自分がいました。
「少しでも酒の味が再現されているもの」が飲みたくて、ノンアルコールのお酒を手に取るのですが、どれもまあ、お酒ではないわけです。味に少しでも瑕疵を見つけると「なんじゃこりゃあ」と、海原雄山状態。
そんなわけで、10日ちょっとの間、飲みまくったノンアルコールビールをレビューします。
基準はたったひとつ、酒っぽさが出せているかどうか。
星5つで評価を付けたいと思います。
サントリーオールフリー
評価 ★★★
アル中時代、試しに飲んでみてこれが最も酒に近いと思ったビール。
酒の味を忘れ始めた今飲むと、妙に酸味が強く感じる。もう少し渋みをプラスして味に重さがあればベストだと思いました。
カロリーゼロが嬉しい。
サッポロプレミアムアルコールフリー
評価 ★★
ビール=発酵飲料っぽさを出したかったのかもしれないが、なぜか味噌っぽい風味が鼻を抜けていく。
苦味もおもちゃっぽい。
本物に似せようとしたあまりフェイク感が全面に出てしまっている感じが残念だ。
アサヒドライゼロノンアルコール
評価★★★★
アル中時代、これを飲んだ時に「なんだこれは! 全然ビールじゃない! こんなの飲むぐらいなら死んだほうがマシだ」と思った。
ところが、ビールの味を忘れ始めた昨今、試してみたら「あれ、美味しいじゃん」と評価が180度変わっていて自分で驚いた。
ビールだと思って飲まなければ美味しい。ドライのなに恥じないすっきりした味わい。
アインベッカーノンアルコール飲料
評価★★★★★
東北自動車道蓮田サービスエリアの売店で売っていた。
一口飲んだ瞬間、あまりにもビールっぽくて「これ、アルコールはいってるんじゃないのか!?」と一瞬思ったほど。
ビールの苦味、発酵飲料の感じもよく再現されていて、飲み終わってもう一本買いに戻ったほど。
近所のスーパーやコンビニに売っていないのがすごく残念。
サッポロプレミアムアルコールフリーブラック
評価★★
ブラックである意味がよくわからないほど、すっきりした味わいの飲料。
まずくはない。しかし飲んでしばらく、いろんな意味で判断がつかない。
これは一体なんだ? ビール的ではない。かと言って他の何かに似ている飲み物でもない。
酒の味を求めて買うアル中のわたしにはさほどの魅力を感じなかった。
まとめ
アインベッカーが最もビール的なノンアルコールビールでした。近所のスーパーの棚に並ぶことを切に祈っています。