3月28日(土)放送、日本テレビ系列の人気番組「世界一受けたい授業」に、第92回アカデミー賞でアジア史上初のアカデミー作品賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』。その韓国の映画監督、ポン・ジュノが先生として登場。日本映画にも言及する映画の特別授業を行いました。
同番組は、古今東西の名物講師が登場して<使える学問>を講義。家庭にいながらにして<目からウロコの授業>を受けられる世界初の学校というコンセプトで人気を博していますが、同放送会では<アカデミー賞4冠『パラサイト』の監督が教える!楽しい映画の見方!>として、ポン・ジュノ先生のオススメの日本映画ベスト3を紹介。日本でも公開中の自身の監督作『パラサイト 半地下の家族』同様、家族がテーマの作品について下記の3作品を上げていました。納得のチョイスも渋いですよね!
①黒沢清監督 『トウキョウソナタ』
カンヌでも絶賛されていた映画。どの俳優さんも素晴らしく、日本の若者に是非みてほしい一本です。②是枝裕和監督 『歩いても 歩いても』
説明する必要もないほど、圧倒的な傑作です。③阪本順治監督 『顔』
家族映画ではありませんが、家族から孤立していく、ある女性の寂しい旅路を描いた作品です。
この3作品は、熱心な映画ファンには改めて説明が要らないほどの有名な作品ばかりですが、今回ポン・ジュノ監督の映画が話題になったことで初めてジュノ作品を観たビギナー層の方々が上記の作品を観ると、ジュノ監督のテイストがより深くわかるかも知れませんよ。
ちなみに監督の『パラサイト 半地下の家族』は世界中で絶賛され、アカデミー賞まで受賞していますが、完成した時「赤字にならないか心配」だったそうです。ただ一方で、本当に悔いのない作品となったそうで、これ以上直すところがない手応えは初めての経験だったとか。名作誕生の裏側には、さまざまなエピソードがあって興味深いですよね!