まさに画狂! 柳楽優弥&田中泯が葛飾北斎に! 映画『HOKUSAI』新場面写真解禁 

  by ときたたかし  Tags :  

米LIFE誌に“この1000年で偉大な業績を残した100人”に唯一の日本人としても選ばれた葛飾北斎の知られざる生涯を初めて描く映画『HOKUSAI』が、<生誕260周年>の2020年5月29日(金)に公開しますが、このほど柳楽優弥&田中泯が演じる葛飾北斎の新場面写真が解禁になりました。

その場面写真は、柳楽と田中が各々演じる、青年期と老年期の北斎の姿を捉えたもの。北斎は、平均年齢40歳と言われた時代に90歳まで生き、その生涯で3万点以上の作品を残しました。北斎は自らを「画狂老人」と名乗るほどに創作活動に人生を捧げた人物で、その彼を“彼ら”が演じます。

二人一役という難題ながら、役作りのための話し合いなどはほとんどなかったというおふたりですが、「(あるシーンで)“自分の見たものを信じる”という意味で自分の目を指す仕草をしたんですが、それは老年期になってもやりたい、という風におっしゃってくれました」と柳楽さん。

これを受けて田中さんは、「最初の撮影で『(柳楽演じる青年期の北斎と)ダブって見えます』とハッキリ監督はおしゃってくれたので『よし』と思って、あとは思うようにやっていました」と撮影を述懐しました。

それぞれの世代を代表する演技派俳優同士が互いを信頼し合い、北斎を深く理解したからこそ生まれた見事なシンクロ演技に注目ですね!

<ストーリー>
渾身のクライマックス!北斎が、最後の「波」に託した思いとは—?
町人文化華やぐ、江戸の町。その片隅で、日の目を見ない、ひとりの貧乏絵師がいた。勝川春朗—のちの葛飾北斎である。
傍若無人なふるまいが災いし、師匠からは破門。食うことすらも、ままならぬ日々を送っていた。
そんな北斎に、ある日、人生を変える転機が訪れる。歌麿、写楽を世に出した希代の版元(プロデューサ)・蔦屋重三郎が、北斎の秘めた才能を見出したのだ。重三郎の後押しによって、「絵の本質」に気づいた北斎は、その才能を開花。
誰にも真似できない革新的な絵を次々と打ち出し、一躍、人気絵師となる。その奇想天外な世界観は、瞬く間に江戸を席巻。
さらに町人文化を押し上げたが、それが次第に幕府の反感を招くことに……。絵は、世を変えられるのか?

映画『HOKUSAI』は、2020年5月29日(金)より全国ロードショー

ときたたかし

映画とディズニー・パークスが専門のフリーライター。「映画生活(現:ぴあ映画生活)」の初代編集長を経て、現在は年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートを追いかける日々。主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦娯楽作『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)など。instagram→@takashi.tokita_tokyo