松たか子 アカデミー賞授賞式での歌唱を終えて「“おいで”と言ってもらえたんだと思います」【ノーレリゴー、ノーライフ】

  by ときたたかし  Tags :  

日本時間2月10日、世界中でもっとも注目を集める映画の祭典、第92回アカデミー賞授賞式が行われ、日本人で初めて松たか子さんが同授賞式で歌唱を披露しました。毎年注目を集めるパフォーマンス・プログラムのひとつとして歌曲賞にノミネートされていた『アナと雪の女王2』のメイン楽曲「イントゥ・ジ・アンノウン」の歌唱パフォーマンスが行われました。

このパフォーマンスに登場したメンバーは、英語版の声優を務め、ブロードウェイミュージカル女優として世界中にファンがいるイディナ・メンゼルさん。そして日本から高いパフォーマンス力が評価され、US本社直々のオファーを受けた松さんをはじめ、デンマーク、ドイツ、ラテンアメリカ、ノルウェイ、ポーランド、ロシア、スペイン、タイの9の国と地域のエルサ役のキャストたちです。日本人がアカデミー賞授賞式で歌唱することは初めてのことであり、そもそも松さんが人前で「イントゥ・ジ・アンノウン」を披露するというモーメントも今回初めてのこととなりました。

ステージでは、センターのイディナのパートから始まり、その隣に立っていた松さんが、各国のエルサ役のキャストのトップバッターとして歌唱。リレー形式で「イントゥ・ジ・アンノウン」が披露され、日本のSNS上でも大いに感動が広がりました。本当に泣けるほど圧巻のパフォーマンス!

歌唱直後の松さんは、「ほかの国のエルサやイディナたちとステージで歌うことができて、とても楽しかった」と興奮冷めやらぬ様子で語り、さらに今回のパフォーマンスについて、「予想をはるかに軽々超えた機会を与えてもらいました。オリジナルのエルサを演じたイディナはもちろん、各国のエルサと会えることがすごく楽しみでした。同じく皆がエルサのセリフを言い、歌を歌ってきた人たちなので、わたしは日本版のエルサというシンプルな気持ちで、行くしかないかなという思いでした。到着してから、レッドカーペットに行くギリギリまでサウンドチェックして、とても充実感のある数日であっという間でしたけど、とても楽しかったです」と、このオファーを受けてから授賞式までの想いを話しました。

また、日本のファンに向け、「わたしが今日このステージで歌えたのは、日本でこの作品を観て愛してくれた人たちの力も非常に大きかったと思います。日本での盛り上がりが認められて、“おいで”と言ってもらえたんだと思いますので、みなさんの力にとても感謝しています。日本ではまだ公開中なので、このアカデミー賞授賞式を観て気分が高まったら、ぜひ劇場に足を運んでほしい」と感謝を吐露。感動をありがとうございました!

■原題:Frozen2
■全米公開:2019年11月22日
■配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン 
■監督:クリス・バック/ジェニファー・リー
■声の出演:松たか子(エルサ)、神田沙也加(アナ)、武内駿輔(オラフ)、原慎一郎(クリストフ)
■コピーライト:(C) 2019 Disney. All Rights Reserved.

ときたたかし

映画とディズニー・パークスが専門のフリーライター。「映画生活(現:ぴあ映画生活)」の初代編集長を経て、現在は年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートを追いかける日々。主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦娯楽作『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)など。instagram→@takashi.tokita_tokyo