一昨日ガジェット通信でもお伝えしたとおり年賀状用の住所録を『Yahoo!ブリーフケース』の公開ディレクトリに置き232件の個人情報を漏洩させ問題となった佐賀県武雄市市長・樋渡啓祐(ひわたしけいすけ)氏。今度は写真共有サービス『Flickr』に一般人の肖像を含む写真を公開設定のままアップロードしていたことが発覚。中には上半身裸の女児の写真も含まれていたとされ問題となり、このことをTwitterで指摘されると市長はFlickr上のすべての写真を非公開とし自身のブログで謝罪した。
あわせて、flickerに格納していた私のiPhoto写真が公開設定になっていました。先ほど、非公開設定として作業完了。関係者の皆さんにお詫びします。また、ご指摘、批判、アドバイス頂いた皆さんに感謝。今後、一層注意してflickerを含むクラウドサービスは使っていきたいと思います。
私の住所録の流出について(武雄市長物語) http://hiwa1118.exblog.jp/16684204/
また、樋渡市長は8月16日のツイートで「Flickerに膨大なiPhotoに格納している写真をアップロード中」「写真は1万5千枚ほど」とあり、Web上で公開されていた写真は1万枚以上に及ぶものと思われる。その一方で「年間5千円ほどで容量無制限というのは大きい」とクラウドサービスの恩恵に満足している様子も窺える。
いわゆる『TSUTAYA図書館問題』でセキュリティ上の問題点を指摘したところ逆に樋渡市長から圧力をかけられた経緯を持つ高木浩光博士は今回の件について「肖像権のショの字も頭にないんだろう」とあきれた様子を見せている。
『Yahoo!ブリーフケース』も『Flickr』も単純に”使い方が分かっていないレベル”で立て続けに個人情報を流出させた樋渡市長。彼の持論である「本の貸出履歴は個人情報ではない」という言葉が虚しく響くのは記者だけだろうか?
※画像
Flickr hiwa1118(http://www.flickr.com/photos/hiwa1118/)-現在は非公開設定
Twitter hiwa1118(https://twitter.com/hiwa1118/status/235924968653869056)