映画『地獄少女』仁村紗和インタビュー「代償はいまハマっている“かりん糖まんじゅう”で(笑)」

  by ときたたかし  Tags :  

数々のメディアミックスを時代を超えて経て、いまなお高い人気を誇る伝説のアニメーションが、『地獄少女』として実写映画化。現在公開中です。『不能犯』の鬼才・白石晃士監督による本作は、戦慄の【地獄送り】ダークファンタジーで、切なく妖しく残酷な青春映画として早くも高い評価を下す人々もいるようです。このほど、奔放で野性味のある美少女・遥を演じた仁村紗和さんにインタビュー。注目美少女の意外な趣味とは!?

●有名原作の実写映画化ですが、撮影はいかがでしたか?

「地獄少女」の実写化をやっている感覚が実はなくて、わたしが演じた遥と美保の関係もそうなんですが、青春映画だと監督はずっと言われていて、そう理解して撮影していました。

●完成した映画を観た感想は?

CGの部分がどうなってるかわからなかったので、観てびっくりでした。

●市川美保役の森七菜さんとの共演シーンが多かったと思いますが、第一印象は?

かわいい、天使! 赤ちゃん! みたいな(笑)。
こんな子、本当にいるのかと思いました。撮影現場でも面白いことが大好きだったみたいで、すごく笑ってくれるので、まるで自分が面白い人になったような気がしました(笑)。

●南條遥役については、どのように理解しましたか?

自分とは年の差があることと、美保とは性格が正反対の人物なので、お互いが惹かれあう部分がないと、上手くいかないなと思いました。自分自身も魅力的な人物じゃないといけないなと思い、そういう努力をしました。

●監督からのリクエストは?

すごく覚えてることが、台本の段階で“これって女同士の友情を越えてる
な”と思い、そのようにも見えます、という話もしました。友情を越えて
依存するみたいな感じなので、ふたりの関係は、そういう風に見えてもい
いなと思ってましたね。監督もちょっと友情を越えた愛みたいなものはあ
るかなと言われていました。

●人物像については?

遥は自分の中に正義感がある子で、強いと言われていました。だから誰に対しても真っすぐで、その軸はブレずに奔放にやっていました。監督はわたしの中に何かを見つけてくれていたので、男っぽいところとか、そういうところに共感する部分はありましたし、やりやすかったところではありますね。そういう話は監督と、ちょっとしましたね。

●ちなみにタイトルに引っかけて、どういう〇〇少女になりたいですか?

頼まれるってことですよね? いいことをしてあげたいですね。疲労回復少女とか(笑)。ヒーリング効果みたいな、一日の疲れを取ってあげる。そういう少女がいいです。代償は、いまハマっているかりん糖まんじゅうでよいです(笑)。

●今日はありがとうございました! 最後にメッセージをお願いします!

いろんな要素があるので、エンターテインメントととして、『地獄少女』の原作を知ってるかたもそうでないかたも楽しめちゃうと思います!

■ストーリー
怨みを晴らしてくれるというサイト〈地獄通信〉の都市伝説に沸く女子高生たち、そのグループになじめず、浮かない表情を浮かべる、市川美保。

大好きなアーティスト、魔鬼(マキ)のライブで知り合った南條遥の奔放さに魅了された美保は、居場所のない教室から逃げるように、一緒に魔鬼のコーラスのオーディションを受ける。だが、受かったのは遥だけだった。

やがて遥は美保に冷たくなり、様子がおかしくなっていく。心配した美保は、魔鬼が遥を<儀式>の生贄にしようとしていることを知る。遥を奪い、その命までも奪おうとする魔鬼を地獄送りにするため、美保は<地獄通信>にアクセスするがーー。

映画『地獄少女』
製作:NBCユニバーサル・エンターテイメント、藤商事、ギャガ、ギャンビット
監督・脚本:白石晃士
出演:玉城ティナ
橋本マナミ 楽駆 麿赤兒
森七菜 仁村紗和 大場美奈(SKE48)
森優作 片岡礼子 成田瑛基 / 藤田富 波岡一喜
2019年/日本
配給:ギャガ
映倫区分:PG12

(C) 地獄少女プロジェクト/2019映画『地獄少女』製作委員会
公式サイト:gaga.ne.jp/jigokushoujo-movie/

ときたたかし

映画とディズニー・パークスが専門のフリーライター。「映画生活(現:ぴあ映画生活)」の初代編集長を経て、現在は年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートを追いかける日々。主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦娯楽作『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)など。instagram→@takashi.tokita_tokyo