調理時間
炊く前5分、炊けたら40秒
材料 2人分
米 1合
焼売 小さめでしたら5、6個ぐらい(でも厳密に決めないで、ゆうべのおかずの残った分でいいです)
万能ねぎ(なくてもいいです)
しょうゆ (スプーン2杯ぐらい。普通に焼売を食べるときにつけるのと同じぐらいの量)
塩
作り方
【1】
米をとぎます。塩をふたつまみ。おまじない程度入れてください。【2】
炊く前の水を張ったお米の上に、焼売を乗っけます。
お醤油をまわしかけます。
お米を炊きます。
【3】
炊けたら混ぜて、あればネギかなんかを散らします。大葉でもいいです。なにもなくてもいいです。
【ワンポイント】
味が足りなかったら、まぜながらお塩を足して調整を。
●焼売めしのお話
いくつになっても、おぎょうぎのわるい食べ方をやめることはできません。
○
おいしい白米の食べ方に「しろめし汚し」という技がありますね。
「ありますね」って、突然同意を求めてすみません、今そう名付けました。
例えば餃子や、豚の生姜焼きや、ソースたっぷりのコロッケを、
ごはんにバウンドさせてから口の中に運ぶ。
そうするとピカピカの純白のお米が、ソースで汚れます。
あまり見た目のいいものではありません。
でも、わたしはそこの汚れたところが好きです。
「あさみ。そんな汚いたべかたはやめなさい」という、心のなかの
おかあさんがわたしに小言を言うのですが聞いちゃいません。
だっておいしいから。
○
おかずをワンバウンドさせてお米にくっついた「たれ」がおいしいんだよなぁ。
じゃあ、たれだけお米に混ぜてみたらいいんじゃないかと思って、いろいろ試してみたんです。
焼き肉のたれごはんや、うなぎのたれごはん。
どれも今後作り方をご紹介すると思いますが、たれ+薬味でおいしい混ぜご飯はできます。
でもなんか、いまいち背徳感がないというか。
「こんなことしちゃっていいのか」っていうスリルがないというか。
○
それで、たれだけじゃなく「本体」も混ぜてみました、というのが今回の「焼売めし」です。
ああ、こんなことをして、おかあさんに怒られる。という心の声を貸金庫にしまって封印しつつ作っています。
○
「焼売とごはん、別々に食べたらいいじゃん」という声が聞こえてきそうですが、そうじゃないんです。
信じてもらえないかもしれないんですが、別々に食べるときの味と、こうやっていっしょに炊き込んだときの味は全然別もの! なのです。
なんというか、焼売が贅沢な出汁になって、ごはん全体に複雑でふくいくとした味わいが染みわたっていて、本当に、選挙期間中ならだれかの街宣車を借りてでも「焼売めしをお試しください」といいたいほどです。
焼売の皮が、溶け出してごはんにもっちりとした食感を加えます。
これだけでおかずいりません。だっておかずが既にごはんにとけ込んでいるんだもの。
(ちなみに、餃子でもいけますよ)
●ごちそうさまでした。