ドラマ「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」で強い印象を残した女優、堀田真由さんが主演した映画『プリズン13』が公開中です。監獄実験被験者として看守と囚人に別れた12人の男女が極限状態のなか、壮絶なゲームを繰り広げるソリッド・シチュエーション・スリラーです。その可憐なたたずまいとは裏腹に「わたし自身は、こういうテイストのものが嫌いじゃないんですよ」とあっけらかんと語る彼女に話をうかがいました。
●監獄実験が物語の舞台という、わりと穏やかじゃないシチュエーションの作品ですが、この手のジャンルはいかがでしたか?
わたし自身は、こういうテイストのものが嫌いじゃないんですよ。
●本当ですか!!
映画では『17歳のカルテ』や『たかが世界の終わり』など深みがある
フランス映画をよく観ていて、終わった後にズッシリくるようなシリアスな作品、そういうバッドエンド系の作品が大好きなんです。なのでわたし自身は『プリズン13』は、すごく入りやすかったです。
●バッドエンド派!!!
惹かれると言いますか、本当はハッピーエンドが一番よいとは思いますが、山あり谷ありの人生のなかで、この主人公のマリ自身もそうですが、他人の弱いところを見るということは、たとえば親友関係でもそうですが、そこを見せてくれたからこそ、その人のことが知れるというか。
●プラスとマイナス両方描くことで、厚みのある作品になりますよね。
たとえば、みんな幸せななかでも、全部が恵まれているわけではなく、不幸なところもつねに隣り合わせにあるという、その感覚が生きているって感じがして、すごく現実的だと思うんです。わたしは、そういうことを映画を観ながら考えたいタイプで、『プリズン13』もそういう映画になったのかなと思います。
●ところで、公開作が連続しますが、最近の活躍を振り返って、心がけていることはありますか?
いまは呼ばれた時に「すぐ行けます!」と行けるようにしておくことが大切だと思っていて、どうしてもこの世界にいると、上を見上げて焦りをつねに感じてしまうもの。焦ってはいますけれど、それはもう縁やタイミングの問題でもあると思うので、そのチャンスが来た時のために万全でいられる自分でいようと、最近思うようになりました。
●焦らされるような雑音にふりまわされないことも重要ですよね。
そうですね。やっぱり自分は自分でいいのだという思いは、あります。ただ、いままでの自分で足りないものを考えた時に、社交性が足りないと思ったことはあります。いま「坂上どうぶつ王国」というバラエティーをやらさせていただいていますが、出始めの頃に自分の引き出しの少なさに悔しくなったこともあります。もっと社交的になり、いろいろな人から学ぼうと思いました。
●それまでは、それほど社交的ではなかった?
そもそもの学びたいという意識を持っていなかった気がしますね。ただただ、普通に誰とでもお話をしていた感じだったので、いまは現場などで先輩方にお会いしたら、いろいろと気になることを質問してみたりしています。おそらく吸収したい時期だと思うのですが、そういうところから意識的に変ったかなと思います。
●今日はありがとうございました! 最後に作品を楽しみにしている方々へメッセージをお願いいたします!
この作品『プリズン13』は観る方の観るタイミングによって、作品の受け取り方も変わってくるような気がしています。その日の体調によっても違うかもしれない(笑)。本当にいろいろな世代・性別の方に観てもらいたいので、よろしくお願いします!
大ヒット公開中!