テニス大好きな天体物理学者が、テニスボールを使って世にも奇妙なタワーを作ることに成功した。
なんとこのタワー、接着剤などは一切使わず、テニスボール表面のフェルトの摩擦力だけで平衡を保って直立しているのだ。その証拠に、てっぺんの1つを持ち上げると全体の平衡が崩れタワーが崩壊してしまう。
https://www.facebook.com/andria.rogava/videos/vb.1181935278/10219127442795239/?type=2&video_source=user_video_tab
彼はまず、研究室に転がっていた20個のテニスボールを積み上げて4段の三角ピラミッドを作ってみた。次に、1段目の角の3個とてっぺんのボールを慎重に取り除いてみたところ、2段目の角にせり出したボールは平衡を保っていて、崩れそうで崩れないことに気付いた。上に乗っているボールから押されることで隣接するボールに押し込まれ、ボール表面が十分な摩擦抵抗を生じているためと考えられた。
それから、1層が3個だけでも平衡を保つはずだと考えた彼は、ピラミッドを高くしては芯となる3個以外のボールを慎重に取り除くことを繰り返し、ついには25個のボールからなる9段のタワーを作ることに成功した。
専門分野とはおよそ関係のない、何ということもないお遊びのような発見だったが、ネットで検索しても過去にこのような構造物についての言及は見つからなかったことから、物理学雑誌で紹介されることになったというわけだ。新しい発見には遊び心が欠かせないってことだね。
画像とソース引用:『Facebook』及び『physicsworld.com』より
https://physicsworld.com/a/physicist-creates-remarkable-tennis-ball-pyramids-including-one-made-from-46-balls/[リンク]