アメリカ人の衛生観念に関する興味深い調査結果が明らかになった。
全米25の都市住民を対象に行った個人の衛生行動に関する調査によると、最もきれい好きな都市はマイアミ、ニューオーリンズ、シャーロット。最も不衛生な都市はシアトル、デンバー、ワシントン市という結果になった。
この調査は、企業ブランディングを手がけるQuality Logo Products社が、全米25の主要都市の住民2732人を対象に行ったもの。
設問と全体の回答結果は以下の通り。
・どれぐらいの頻度でお風呂に入ります(シャワーを浴びます)か?
1日に2回以上:9.8%
1日に1回:63.6%
2~3日に1回:22.1%
4~5日に1回以下:4.4%・どれぐらいの頻度で歯を磨きますか?
1日3回以上:6.3%
1日2回:58.3%
1日1回:29.1%
2~3日に1回以下:6.2%・どれぐらいの頻度でシーツを交換しますか?
週に2回以上:3.2%
週に1回:33.5%
3週間に1回以下:34.2%
ひと月に1回:18.8%
2~3か月に1回:6.9%
3か月に1回以下:3.4%・どれぐらいの頻度で着ている下着を交換しますか?
毎日:86.6%
2~3日に1回:9.0%
4日に1回以下:4.4%
さらに都市ごとの調査結果を比較すると、きれい好きな住民の多い都市、ばっちぃ住民の多い都市が浮かび上がる。各質問に対する上位と下位の都市は以下のようになった。
1日に2回以上お風呂に入る(シャワーを浴びる)人の多い都市
1:マイアミ 22.9%
2:ボストン 15.3%
3:ダラス 14.8%
4:ニューヨーク 13.0%
5:ボルチモア 12.9%4~5日に1回以下しかお風呂に入らない(シャワーを浴びる)人の多い都市
1:ラスベガス 8.9%
2:サンフランシスコ 7.5%
3:ワシントン市 6.8%
4:ピッツバーグ 6.1%
5:デンバー 6.0%1日に3回以上歯を磨く人の多い都市
1:マイアミ 13.8%
2:ナッシュビル 10.0%
3:フィラデルフィア 8.6%
4:クリーブランド 8.5%
5:ヒューストン 8.3%2~3日に1回以下しか歯を磨かない人の多い都市
1:ニューヨーク 13.7%
2:ワシントン市 12.6%
3:ダラス 9.3%
4:インディアナポリス 9.2%
5:ロサンゼルス 8.5%週に一度はシーツを交換する人の多い都市
1:ニューヨーク 45.1%
2:ヒューストン 45.0%
3:マイアミ 44.0%
4:フェニックス 43.9%
5:シャーロット 42.9%2か月以上シーツを交換しない人の多い都市
1:ロサンゼルス 16.9%
2:サンフランシスコ 15.9%
3:インディアナポリス 15.6%
4:デンバー 15.4%
5:フィラデルフィア 14.5%毎日下着を交換する人の多い都市
1:ニューオーリンズ 98.0%
2:ナッシュビル 96.0%
3:シャーロット 93.8%
4:ボストン 90.9%
5:アトランタ 89.7%4日以上同じ下着を履き続ける人の多い都市
1:ワシントン市 18.4%
2:ニューヨーク 12.2%
3:ヒューストン 11.9%
4:サンフランシスコ 5.6%
5:ラスベガス 5.0%トイレの後に必ず手を洗う人の多い都市
1:シャーロット 68.8%
2:アトランタ 66.7%
3:ニューオーリンズ 66.0%
4:マイアミ 64.2%
5:ピッツバーグ 64.0%トイレの後にしばしばまたはいつも手を洗わない人の多い都市
1:ワシントン市 25.7%
2:ヒューストン 19.3%
3:ラスベガス 15.8%
4:ニューヨーク 15.3%
5:ダラス 13.9%
以上の調査結果から導き出した都市ごとの総合スコアは以下の順になった。
1:マイアミ
2:ニューオーリンズ
3:シャーロット
4:デトロイト
5:ニューヨーク
6:アトランタ
7:ロサンゼルス
8:ナッシュビル
9:ダラス
10:フェニックス
11:フィラデルフィア
12:ボストン
13:セントルイス
14:クリーブランド
15:ミネアポリス
16:ボルチモア
17:インディアナポリス
18:ヒューストン
19:シカゴ
20:ラスベガス
21:ピッツバーグ
22:サンフランシスコ
23:ワシントン市
24:デンバー
25:シアトル
高温多湿な南部のマイアミやニューオーリンズの住民はよく汗をかくためか、お風呂好きで下着も毎日交換している一方、空気がカラッとしている西海岸の住民は週に一度しかお風呂に入らなくても気にならないようだ。
逆に、日本ほど湿度が高くないにしても温暖湿潤気候で夏は40℃を超えることもあるワシントン市の住民が風呂に入らないのは謎である。お風呂以外でも、歯を磨かない、パンツも洗わない、トイレの後に手も洗わないと、なかなかのずぼらっぷりを発揮している。歯磨きに関しては、この調査からは分からないが、テレビドラマや映画でよく見るように洗口液で「クチュクチュ、ペッ」とするだけで満足している人が多いせいもあるのかもしれないが。
ともかく、1人あたりの所得が全米トップクラスで教育水準も高く、そして何より、健康に関する政策が議論されている首都の住民の衛生観念が最低レベルとは、少々意外な結果だ。これからはワシントン市出身のエリートと握手した後には、手を洗った方がいいかもしれない。そんな機会はまずないと思うけど。エンガチョ!
画像とソース引用:『qualitylogoproducts.com』及び『いらすとや』より
https://www.qualitylogoproducts.com/blog/health-hygiene-confessions-americas-filthiest-cities-revealed/[リンク]