イランのイスラム革命防衛隊航空宇宙軍の司令官は、米軍などから鹵獲(ろかく)してコピー生産したドローンを使った大規模な軍事演習“エルサレムへ向けて 1”を実施したと発表した。
この演習は、米国製ドローンRQ-170センチネルやMQ-1プレデター、MQ-9リーパー、RQ-7シャドウ、スキャンイーグル、イスラエルのヘルメス450のコピー機体など、多数の“パクリドローン”が参加して行われた。基地を飛び立った50機のRQ-170のコピー機とその他のドローンからなる編隊は、約1000km離れたペルシャ湾の島に設けられた標的を一斉に爆撃し、演習は成功した。
🎥اولین تصاویر از بزرگترین رزمایش پهپادی #سپاه در خلیج فارس pic.twitter.com/4eUUcFdLcl
— خبرگزاری فارس (@FarsNews_Agency) 2019年3月14日
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ドローンの見本市みたいな演習会場。攻撃能力を持たせた改良型パクリドローン編隊がGPS誘導爆弾(?)を投下して正確に目標を破壊。パクった技術を完全に自分のモノにしているようだ。
イスラム革命防衛隊は2011年12月にイラン上空を偵察飛行中のRQ-170を電子的に乗っ取り、ほぼ無傷で鹵獲することに成功。当時米軍の最新鋭機だったこのステルス・ドローンをリバースエンジニアリング、つまり分解して仕組みを理解した上で、そっくりのコピー機体“シームルグ”と武装型“サーエゲ”を開発したと発表していた。イスラエルのヘルメス450は、2014年10月にイスファハンの原子力施設に向かって飛行中のところを傍受・撃墜されていた。イスラム革命防衛隊航空宇宙軍の司令官によると、これらの機体は既に、シリアとイラク国内にあるISの拠点を攻撃するのに使用された実積があるという。また、イランは無人航空機分野では世界のトップ4またはトップ5に入る実力があり、中東地域では最強の国家だと宣言している。
画像とソース引用:『Twitter』及び『farsnews.com』より
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