第2回ネパール国際映画祭が、2月21日にネパールの首都カトマンズで開幕。世界中から選りすぐられた46作品のうち、30本の短編作品には、2017年にカンヌ国際映画祭で上映され、ロサンゼルス、トロントなどの国際映画祭で10冠を獲得した『私とわたし』(佃尚能 監督)も選出されている。
ハリウッド映画のロケ地から、映画の発信地へ
ネパール国際映画祭は、昨年、ネパール映画文化アカデミー(NFCA)の主催で創設されたばかりの若い映画祭。
上海国際映画祭をはじめ、インド、カザフスタン、トルコ、エジプト、ギリシアなどアジア・オセアニアからヨーロッパまで29か国の映画祭が加盟する、ベルト・アンド・ロード映画祭連盟(BRFFA)の一員として、ネパール最大の国際映画祭を目指して設立された。
『ハリー・ポッター』『トロイ』『ミッション:インポッシブル2』などのハリウッド映画に使われる壮大なロケーションを持つ強みを生かして、これから「世界に発信できるネパール映画を創り出していきたい」と映画祭事務局は意気込んでいる。
女優・大須みづほが1人8役を演じる『私とわたし』がアジア初上映
日本からは、連続テレビ小説『ひよっこ』などにも出演する女優・大須みづほが1人8役を演じた5分間の短編作品、『私とわたし』が選出。
カンヌ、NYで話題を集め、北米を中心に20を超える都市で上映された『私とわたし』だが、アジアでの上映は初。佃尚能 監督の他、同作でL.A.Shorts Awards最優秀メイクアップ賞を受賞したメイキャップアーティスト・西藤恭子も現地入りし、24日の上映に登壇が予定されている。
「アジアとの共同制作で、世界に対抗できる作品を創りたい」と語る佃監督。ひょっとすると、映画新興国・ネパールとの連携もあり得るのかもしれない。
【ネパール国際映画祭】http://niff.org.np/ [リンク]
【私とわたし】https://www.watawata-movie.com/ [リンク]