バレットタイム(マシンガン撮影)とは、カメラワークはそのままに被写体の時間だけがゆっくりに見える特撮技法。『マトリックス』の弾丸を避けるシーンとか、ハリウッド映画の予告編でしばしば「ドゥーン!」という重低音と共に流れるスローモーション映像といえばイメージできるだろう。
普通にあのスローモーション映像を撮ろうとすると、1秒間に数百コマ以上撮影できる超高速度シャッターカメラとか、数十台ものカメラを並べたセットが必要だったりと、かなりお金のかかる特撮技法なのだが、それを市販のデジタル一眼カメラ1台で超安上がりに撮影してしまう人が現れた。
動画:DIY 120 FPS slow-motion Technique(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=h8eJnEiISaw[リンク]
バスケットボールの試合中に、いいところでバレットタイム発動!……ってお前ら自身が止まるんかーい!(笑)
とまぁ、“なんちゃって”バレットタイムなわけだが、ズームイン・アウトを駆使したカメラワークと仲間の演技のおかげでかなりそれっぽく撮れている。撮影・編集に使った機材は、今なら2万円で買えるニコン「D3300」と、YouTuberもよく使っている一般的な動画編集ソフト。秒間60コマしか撮れない型落ちデジカメでも工夫次第でここまでやれるってわけだね。「仲間との友情:プライスレス」な意味でもステキな発想だ。
動画:[Official Music Video] Perfume 「FAKE IT」(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=VZKMaFR2mtU[リンク]
参考までに、例えばPerfume『FAKE IT』のMVでは、キヤノンから借りた60台もの「EOS 5D Mark III」をステージの周りに配置して撮影することで不思議な映像を作り上げている。映画や広告の世界ではこれほど大掛かりにやらないとちゃんとしたバレットタイム映像は撮れないってコト。
画像とソース引用:『YouTube』より