日米合作のテレビアニメ『ドリトル先生物語』のDVD-BOX発売

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7月20日、NHK衛星第2『衛星アニメ劇場』で1997年から1998年にかけて放送されたテレビアニメ『ドリトル先生物語』のDVD-BOXが発売されました。このアニメはイギリス出身の児童文学作家、ヒュー・ロフティング(1886 – 1947)の原作で1920年から1952年まで刊行された『ドリトル先生』シリーズ(全12巻・番外編1巻)を原作とする日米合作のテレビアニメで、アメリカでは1984年に放送されたものの日本では1990年にVHSビデオの発売が3巻までで中断し、1997年にようやくアメリカから13年遅れで全13話がテレビ放送されました。

 

世界でただ一人の動物の言葉が話せる名医・ドリトル先生を主人公とする原作シリーズは、日本では岩波書店が刊行している文豪・井伏鱒二の名訳で多くのファンを獲得し、昨年からは約50年ぶりに角川つばさ文庫で河合祥一郎の新訳版が刊行されています。過去の映像化作品は1967年の実写映画『ドリトル先生不思議な旅』や1998年の『ドクター・ドリトル』など大半の作品においてドリトル先生のキャラクターが「動物と話せる」という点を除いて良くも悪くも原作のイメージとかけ離れたものになっていますが、このアニメではキャラクターデザインを担当しているトム・ロイが原作のイメージに忠実な造形を心掛けている点が大きな特徴となっています。アニメーション制作は『まんが水戸黄門』や『チャージマン研!』で知られるナック(現・ICHI)。『ドリトル先生』を原作とするテレビアニメはアメリカで1970年に製作され、日本では1972年にNHK総合で放送された『ドリトル先生航海記』以来の2作目に当たりますが、『ドリトル先生航海記』と『ドリトル先生物語』の両アニメは原作が同じというだけで特に関連性はありません。

 

ストーリーは原作の第2巻『ドリトル先生航海記』の前半と第1巻『ドリトル先生アフリカゆき』をミックスし、終盤にいくつかのオリジナルエピソードを入れたものになっています。必ずしも原作に忠実というわけではありませんが、全13話の中で原作の雰囲気をよく伝える出来になっていますので原作のファンも原作を知らない人も、今回のDVD-BOX発売を機会に視聴されてみてはいかがでしょう?

 

DVD-BOXと同時に、全4巻(1巻のみ4話、2巻以降は各3話)の単巻も発売・レンタル開始されています。

 

『ドリトル先生物語』DVD-BOX

発売:株式会社ICHI

販売:ラインコミュニケーションズ

商品番号:LCDV-91048

内容:片面1層4枚組(DISC1のみ4話、DISC2以降は各3話収録)

総収録時間:285分

 

画像:ラインコミュニケーションズ公式サイトより『ドリトル先生物語』DVD-BOX商品情報

http://www.i-one-net.com/line/anime/

1975年、兵庫県姫路市生まれ。商工組合事務局勤務を経て2012年よりウェブライター活動を開始。興味のある分野は主にエンターテインメント、アーカイビング、知的財産関係。プライベートでは在野の立場で細々と文学研究を行っている。

Twitter: 84oca