世界人口増加に伴う食糧難に備えて国連が推奨している昆虫食。牛肉と同量のタンパク質をコオロギでとる場合、必要な水の量は300分の1、温室効果ガスの排出は60分の1で済むのだとか。わずかなスペースで飼育できて繁殖力は旺盛。それでいて栄養価も高い、とってもエコな食材なのだ。
北欧のフィンランドでは、規制緩和によって食用昆虫の養殖・販売が可能になり、大手パン屋がコオロギ入りのパンを売り出すなど、昆虫を使った料理の研究が進んでいるそうだ。虫嫌いの人にはかなり衝撃的な動画を含むので、意を決してからクリックしてもらいたい。
https://twitter.com/FinEmbTokyo/status/959350241358213120[リンク]
食事中の人は、あんてーくし!ごめん🙏
フィンランドの有名チェーンのファッツェルがコオロギ入りライ麦パンを発売してるんだ。今週、大使館のHPにも昆虫食の記事をアップしてるから、まだ読んでない人はぜひ!
RT @BIUK: This Finnish bakery is using ground-up crickets. pic.twitter.com/uKXzUGNdv7— 駐日フィンランド大使館 (@FinEmbTokyo) 2018年2月2日
コオロギを乾燥して粉末にした“コオロギ粉”を混ぜて作ったコオロギパンは、普通のパンよりもタンパク質が豊富。脂肪酸、カルシウム、鉄分、ビタミンB12なども多く含み、味の方も「美味しいパンの味。コオロギっぽい感じはしない(笑)」と評判は上々。トゥルク大学が欧州諸国で実施した意識調査によると、フィンランドでは70%の人が昆虫食に関心を示し、40%にも満たないスウェーデンや25%のドイツなどと比べ高い関心を持たれていることが分かった。
駐日フィンランド大使館のホームページでは、フィンランドで昆虫食の普及活動をしているシェフが考案した昆虫レシピも紹介している。画像はないけど、多分、その方がみんな幸せになれると思うんだ! ちなみに、調べてみると日本でも通販でコオロギ粉が買えることが分かった。筆者はまだ勇気が足りなくて作れていないのだが、昆虫食に抵抗のない人はぜひ挑戦してみて欲しい。
カイレニウスシェフ考案の昆虫レシピ
イナゴのチョコレートフォンデュ
材料:乾燥イナゴ、チョコレート 200g、ラズベリー 100g、バニラシュガー 小さじ1、ミントの葉 少々
作り方:
1.鍋にチョコレートを溶かす(焦げ付かないように少量の油を塗布)。
2.ラズベリーをすり潰してピュレ状にし、バニラシュガーを加えて混ぜる。
3.フライパンに油をひき30秒ほどイナゴを揚げる。ペーパータオルに上げて余分な油を切り、爪楊枝を刺して溶かしたチョコレートにくぐらせコーティングする。
4.チョコが固まったらラズベリーソースと千切りにしたミントをかける。少量の塩をふりかけると甘さが引き立つ。コオロギのクラッカー
材料:コオロギ粉 3分の2カップ、小麦粉 3分の2カップ、砂糖 小さじ2、塩 小さじ2、バージンオリーブオイル 大さじ4、ぬるま湯 2分の1カップ、ゴマかウイキョウまたは亜麻の種 少々
作り方:
1.種以外の材料を混ぜてよく練る
2.気泡を押し出すようによく練ったら、15cm四方の生地を2つ作る。
3.クッキー生地のように薄く延ばし、ゴマなどをまぶす。
4.生地を好みのサイズに切り分ける。ピザカッターがあると便利。
5.生地内部に気泡ができないようにフォークで小さい穴を空けておく。
6.225℃に熱したオーブンで10分から15分、こんがり焼き上げる。コオロギのミートボール
材料:いんげん豆 100g、パン粉 50g、コオロギ粉 20g、醤油 4分の1カップ、塩 小さじ1、卵 2個、生クリーム 2分の1カップ、唐辛子粉 小さじ2分の1、黒胡椒 少々、バーベキュー調味料 小さじ3
作り方:
1.パン粉、コオロギ粉、塩とスパイスを混ぜる。
2.別のボウルでいんげん豆、醤油、卵と生クリームを混ぜる。
3.1と2を混ぜ合わせ生地を作る。生地がゆるい時はパン粉とコオロギ粉を追加する。
4.ひと口大にちぎって丸め、油で揚げる。
画像とソース引用:駐日フィンランド大使館ホームページ及び『Twitter』より
http://www.finland.or.jp/public/default.aspx?contentid=371292&nodeid=41206&culture=ja-JP[リンク]