前回は古い時代の科学の話は試験に結構役立つというものでした。
そこに登場した話は火薬の原理である「気体の膨張」という話で、これを知ることで世の中の自然現象に興味を持つ。これがひいては試験にも役立つというものでした。
黒色火薬とTNT火薬
大航海時代~ナポレオンの時代辺りまで。そして日本の戦国時代~幕末辺りまで使用されていた火薬は「黒色火薬」と呼ばれるものです。これは硝酸カリウム(硝石)に炭と硫黄を混ぜて作ったものなのですが、一番のデメリットは「煙」。即ち大量の炭の燃えカスによって視界が塞がれてしまう。その問題を解決するために「無煙火薬」なるものが開発されていくという話につながっていきます。
現在、北朝鮮の水爆実験の際に登場した火薬の名称であるTNT火薬ですが、これはトリニトロトルエン(Tri Nitro Toluene)の略という話が出てきます。何だか長い名前ですが「トリ」というのは「トリプル(=3)」のトリです。元素の配列がその名の由来です。
アセチレンやトルエンといった関連する物質名を調べて行くとその仕組みが分かってきます。
なぜ北朝鮮の水爆実験が問題視されるのか?
火薬の次は(爆弾の)信管の話。よくドラマや映画等で爆弾処理というシーンがあって、時限爆弾のコードを切断するシーンがありますが、要は「(爆弾は)信管に引火しなければ爆発しない」という話です。そして昨今、北朝鮮問題でさかんに取り扱われている水爆(水素爆弾)なのですが、実は水素爆弾(水爆)の信管は原子爆弾(原爆)なので、当然ながらその威力は原爆とは比較にならない程のものである、という話です。
単にプルトニウムの入った爆弾を爆発させただけでは核兵器とはいえません。爆発によって核分裂を引き起こしてはじめて核兵器、すなわち「原爆」となるわけです。そのためには爆発の瞬間、膨大なエネルギーを発生させる必要があります。
原爆が開発された当時、膨大なエネルギーを発生させることによって核分裂を引き起こす技術、即ち「爆縮レンズ」というものが開発されました。実はこれがかなり複雑な計算を要するもので、いわゆる核実験と呼ばれるものが単に核爆弾を爆発させ、その威力を確認して終わりというものではないことが分かります。
「水爆実験成功」の定義とは?
・爆縮レンズが計算通りに爆発し、核分裂が発生するか?
・核分裂が発生し、かつ原爆が水爆の信管として起動するか?
・最終的に水爆が想定通りの威力の爆発をするか?
当然ですがこれはかなりハードルが高い内容です。現在の北朝鮮の技術力でここまでのことが出来るかどうか?というのば専門家の間でも意見が分かれており、不可能だとする意見と、もしかしたら可能かもしれないという意見があり、詳細なところは判明していないのが現状です。
しかし、このハードルをクリアする最も簡単な方法が一つだけあって、それは何かというと「既に水爆実験に成功した国の技術を利用すること」です。科学技術というのは、いわゆる「後追い」は簡単だそうで、
・海外の技術者を招へいする
・海外の実験データを流用する
例えばこういった方法を利用する等すれば(自国の技術がない場合であっても)必ずしも水爆実験の成功は不可能ではないという話です。(いずれにしても非常に物騒な話ですが)
アイテム
というわけでゲームへ。大航海時代Ⅳ.6回目です。ホームタウンであるアムステルダムからの続きです。
ちなみに旗印がついているのがホームタウンのマークです。ここでは「アイテムを預ける」というイベントが実行可能であり、これによって「レンタル料」を稼ぐことが出来ます。
当面の間使わなさそうなアイテムをとりあえず預けておきます。
預けるアイテムによってレンタル料は様々。中にはかなり高額になるものも…
そしてストックホルムへと向かいます。
ギルドで贈り物を購入。今後のシナリオ展開に向け、必要になってくるのでここで購入しておきます。
地中海へ
リスボンは既に他の勢力が入っているのであまりシェアはとれない状態です。
とりあえず5%。現時点で獲得できる最大のシェア数です。
ポルトガルのリスボンからスペインのセビリアへと向かいます。ここは他の勢力が既に100%獲得しているため、入り込む余地がありません。
航路の開拓に加え、シェア獲得できそうな地中海の都市を探します。
マルセイユは20%のシェアが獲得できました。
続くジェノヴァでは15%のシェアを獲得。
ジェノヴァで一人仲間を加え、
イタリア南部のシラクサへと寄港します。
なお、シラクサは「戦争中」というイベントが発生している状態です。実はこの状態だと武器が高く売れます。武器が交易品となっている場所で最も近い都市はジェノヴァ。一旦ジェノヴァへと戻り、再度交易を行います。
余談ですが戦争が起きると武器が売れるため製造業、さらには医療品メーカー等の株価が軒並み上昇します。その結果、経済が活性化します。米国が地域紛争に幾度となく介入し、そして軍産複合体なるものが何故存在するのかというのが何となく分かるような気がしました。
※写真・動画はすべて記者撮影・収録