【裏業界人のゴハン】裏稼業の数だけメシがある!丸野裕行の『ウラメシ』!‐第1回‐

  by 丸野裕行  Tags :  

ランチを覗けば、ウラの人生が見えてくる! 裏社会で働くオトナの昼ごはん、それが「ウラメシ」!

どうもこんにちは! 裏社会ライターの丸野裕行です!

最近性欲がなくなってきたなぁと感じているんですが、年齢とともに疲れが溜まってくるし、この暑さだと仕方がない!!
みなさんは残暑の中、いかがお過ごしですか?

でも、そんな中でも元気な人はいる!
若者やちょっと小金を持ったおじさんが足しげく通うところといえば、そう風俗店ですよね。

様々なお店がひしめく京都でもやっぱり働いている人がいる!
今回は、女の子ではなく、お店をしっかりと年中無休で回している店員さんにスポットを当ててみました。

やってきたのは、祇園の某人気店。
店名は控えますが、彼らは昼の空き時間でどのようなウラメシを食べているのか、ちょっと覗いてみましょう!

風俗店員の一日

風俗店員の業務といっても、たくさんの種類があります。ヘ〇ス、キャバ〇ラ、ピ〇〇ロ、ソ〇プなど…。
今回は、ヘル〇店の店員さんが主役です!

たとえば、大きなくくりで分けると、(1)店舗型 (2)無店舗型 になるんですね!

今回取材をしたのは店舗型のお店で働く藤井亮さん(仮名、29歳)

彼がこの業界に入ったのは、2年前。系列店舗を移動しながら、仕事を覚えたという彼の夢は、店舗の責任者になることだそうです。実はこの業種、なかなかどうして、ダメ人間が多くてしっかりと業務をこなせば出世を見込めるそうです。さらに、最近のこういったお店は、社会保険や雇用保険をちゃんとしてくれるので、まさしく会社員。安心して就職することができます。

業務といえば、主には、お客さんとフロントや待合などで対面して接客をするもの。お客さんが来店したら、出勤している女性を受付係りの店員さんが案内したりします。働く彼らは非常に多忙で、交代制でご飯を食べに出たりするわけですね。それと同時に店舗の掃除や備品の補充、注文など雑務が多いですわけです。もちろん、プレイルームの掃除もあるので体力的にハードワークになります。

いやぁ~、そりゃお腹が空きますよね!
では彼のお仕事内容とはどのようなものなのでしょうか?

業務内容っていうと、
(1)ホームページのチェック
(2)サイトの更新作業
(3)女の子の出勤確認
(4)店舗にて受付
(5)プレイルームの掃除
(6)店舗の備品の確認及び発注

などが風俗店員である彼の1日のお仕事です。

基本の勤務時間は12時間です。バイトスタッフは違うのですが、正社員になった途端に12時間労働になるので、ブラックであることは間違いありません。深夜までの勤務になると、清掃や部屋のメンテなどで、普通の仕事よりも拘束時間は長くなります。人気店になればチャンスはあるんですが、やっぱり大変になってきますし、有給休暇や長期休暇などもないのでキツ仕事ですよね。

藤井くん「お金をとにかく稼ぎたい気持ちが強いんですよね、僕って。野心にあふれている男の人も多いし、大体、どのお店でも月給25万~30万円くらいもらえるのがスタートラインなので、給料はいいと思います。使う暇もないですし(笑)。店長になったり、役職がつくのが他の仕事に比べても早いし、昇給だってスグなのがこういう風俗の仕事ですね」

でも、学歴や年齢、職歴なども一切関係なく、実力だけで稼げるので、海のものとも山のものともわからない新人スタッフが続々入店してきます。離職率も高く、大変な職場なんです。

女の子の管理が一番の肝!

しかし、一番大変なのは、女の子の管理です。まぁ、わがままな女の子が多くて、一度売れっ子に嫌われてしまうとお店で働くのは大変。嫌がらせを受けたり、店長に呼び出されてクンロク(※)を入れられたりと、業種が業種なだけにヤ〇ザの臭いがして非常にコワいですよね。
※編注・脅迫手前のキツい“お説教”

お仕事をひと通り覚えたら女性面接を任せられることだってあるんです! 風俗のお店にとって一番大事なのは女性の面接です。近年、なかなかこういった業種で働く人は減っています。でも、女性がいなければ、成り立たない商売なので、どうにか取りこぼしがないようにしたいというのがお店側の気持ちです。

女性の面接は、主任以上の役職がつくことによって、本部から一任されます。やはり大事なお仕事ですから、末端の店員には絶対に任せられませんよね。面接の数をこなしていくと掴めますが、仕事の説明下手だと面接の途中で帰っちゃったり、体験入店で来なかったりと、各種入店手続きや売り上げに響いてきますしね。やっぱりそうなると殴られるので、いやはや、大変です!

女性の面接がうまく、その女性が売り上げに貢献できるキャストになれば、会社からも重宝される存在になれます。

ヘ〇スで働く藤井くんに昼が来た!

PM01:42。
藤井くんの休憩時間は、1時間。京都の繁華街の周辺には、ランチ営業している、なかなかいいお店が多い!
これなら、よりどりみどりじゃないですか?
…と言っていると、ちょっと、ちょっと藤井くん何やってるんですか? おもむろに2階の女の子の待機室に入っていく彼。

待機室にはお茶をひきそうな(※お客さんが付かずボウズ)ブスな風俗嬢がたくさんいますが、あっ、そういうことですか。冷蔵庫の中から取り出したのは、コンビニのサラダとおにぎり弁当。

なんでも、独身の彼は、顔に似合わず、サラダを食べて健康管理をしているとのこと。
この体じゃ、今頃やっても手遅れって感じですが、焼け石に水の彼も必死です。

藤井くん「いやぁ、ちょっとくらいは体に気を遣えって上司から言われまして、この間、殴られました。おまえが入院でもしたら、その穴を誰が埋めるんだ、人が足りないことくらいわかってるだろうって…。まぁ、愛情を込めて注意されていると思います」

それは違うよ、藤井くん。その上司の言葉はそのまま直球勝負でパワハラれているひと言なんだよ。

で、良いように考えすぎな彼の一週間の食事がこれ。

どこらへんが食事に気を遣っているのかよくわかりませんが、
ハードワークをこなす彼の体力を支えているのは、この食事なんですね。

さらに彼には夢が…。
「知り合いの女の子を紹介したりすると、別で手当てがついたりするので、プライベートでは、女友達をつくることに尽力しています。お店の子と恋愛はNGなので、彼女くらいはつくりたいですね。安易な考えで、手を出してしまうと大変なことになりますから。あくまでも、女の子はお店の商品なので、手を出すことはできません。前の同僚は、お店の女の子と駆け落ちして、東北でみつかりました。そのあとどうなったかは知りません。でもお店のスタッフは意外に女の子に頼られてモテるんですけどね」

おっと、危うい想いを持っている彼が数年後にどこかの地方都市の海に浮いていることもあるかも知れませんね。なんでも女の子は「〇〇さんが、いないと出勤したくない!」なんて言いだす子もいるらしいです。

藤井くん、絶対に手を出しちゃいけないぞ!
どんどんコンビニ飯を食べて、日本の〇精産業を支えてくださいね!

今回はこのへんで!お相手は、丸野裕行でした!

丸野裕行

丸野裕行(まるのひろゆき) 1976年京都生まれ。 小説家、脚本家、フリーライター、映画プロデューサー、株式会社オトコノアジト代表取締役。 作家として様々な書籍や雑誌に寄稿。発禁処分の著書『木屋町DARUMA』を遠藤憲一主演で映画化。 『アサヒ芸能』『実話ナックルズ』や『AsageiPlus』『日刊SPA』その他有名週刊誌、Web媒体で執筆。 『丸野裕行の裏ネタJournal』の公式ポータルサイト編集長。 文化人タレントとして、BSスカパー『ダラケseason14』、TBS『サンジャポ』、テレビ朝日『EXD44』『ワイドスクランブル』、テレビ東京『じっくり聞いタロウ』、AbemaTV『スピードワゴンのThe Night』、東京MX『5時に夢中!』などのテレビなどで活動。地元京都のコラム掲載誌『京都夜本』配布中! 執筆・テレビ出演・お仕事のご依頼は、丸野裕行公式サイト『裏ネタJournal』から↓ ↓ ↓

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