朝鮮半島情勢が緊迫の度合いを強めています。アメリカに対する敵対心を露わにし、米国本土に届く核ミサイルの開発を進める北朝鮮。一方、核ミサイルを突きつけられようとしている当のアメリカ人の北朝鮮に対する認識はどのようなものなのでしょうか。
ニューヨーク・タイムズは、アメリカの成人1746人に対し「北朝鮮の場所はどこか」を地図上に指し示してもらう調査を行いました。そして得られたのが下の図。
アメリカ人の頭の中では、北朝鮮は日本だったりインドだったりタイだったり、挙句はオーストラリアだったりするみたいです。10年ほど前に“バカ世界地図”なんてものがネットで流行りましたが、まさにそれを地で行くバカっぷり。北朝鮮の位置を正しく把握している人は36%しかいませんでしたとさ。しかしまぁ、あちらのニュースでもさんざん北朝鮮情勢を報道しているはずなのに、大学院の学位を持つ人たちですら53%しか正解していないって、大丈夫か、アメリカ!?
この調査では同時に、北朝鮮に対してアメリカはどのような政策をとるべきかについて、いくつかの選択肢の中から選ばせることもしています。その結果、北朝鮮の場所を知らないグループは、知っているグループに比べて「地上部隊を送る」のような直接的関与を好ましいと考える傾向のあることがわかりました。
しばしば「世界一の田舎者」と評されるアメリカ人の海外に対する無知・無関心は今に始まったことではなく、イラク戦争の真っ最中に行われた同様の調査でも、4割しかイラクの位置を把握している人がいなかったそうです。いくら世界情勢に無関心だからって、ノリで戦争を始めちゃうのだけはやめてくださいね。
画像とソース引用:ニューヨーク・タイムズ
https://www.nytimes.com/interactive/2017/05/14/upshot/if-americans-can-find-north-korea-on-a-map-theyre-more-likely-to-prefer-diplomacy.html?smid=tw-nytimes&smtyp=cur&_r=0[リンク]