神奈川県の「さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト」では3月25日(土)にアジアでは初上陸となる新アトラクションの鳥肌コロシアム『マッスルモンスター』がオープンする。
オープンに先立って報道関係者向けに行われたプレス内覧会に参加したので一足お先にレポートする。
場所はJR中央本線相模湖駅から路線バスもしくは、圏央道相模原インターチェンジや中央自動車道相模湖インターチェンジ経由で自家用車で行くのが便利だ。
駐車場からいきなり100段の階段を登り、その時点でクタクタの記者にはうれしいリフト!
しかし、こんなことでへこたれていてはこの壮大なアスレチック施設に入ることさえはばかられるだろう。
大きすぎて全景を撮影するのが困難なほど大きいい。写真は模型ではあるが三層に分かれていて園内で最も高い標高370メートルの位置に16.1メートルのマッスルモンスターはそびえ立つ。
入場するには写真のハーネスを装着しなければならない。
ハーネスに取り付けられた2つのフックは、どちらか一方がワイヤーにかかっていないと外れない仕組みになっていて、この中にいるときには常時ハーネスはワイヤーにかかっている安全設計だ。両方のフックを取り外し「自由の身」になるには1階の出口までズルズルとハーネスをワイヤーに沿って引っ張ってこなければならない。ワイヤーは7トンまで耐えられるそうなので心配は無用。
1階でハーネスの取り扱い方の講習を受けてあとは自由に92あるアトラクションを楽しめば良い。
中は複雑に入り組んでいて、展望台に登るルートとは完全に分離されている。展望台に登るだけであればハーネスは不要で専用の入口と階段を使用するので、アトラクション参加者と導線が交じることはない。
通常のアスレチックは一方通行で順路に従って進まなくてはならないので、渋滞したり待ち時間があったりとそれなりに苦労することになる。しかしながら、マッスルモンスターは自由に選択できるので空いているところから挑戦して構わないし、ヤバそうなものは辞退しても後続には迷惑をかけない。
この日の参加者は全員が報道関係者だが、聞こえてきたのは絶叫と悲鳴と「怖い」「やばい」「無理」…と絶望的な言葉ばかりだった。
下から撮影している記者でさえ「あれはちょっと無理っぽいなぁ」と心底思ったくらいだ。
ところで、このマッスルモンスターはアジア初上陸ということだったのだが、富士急行企画担当の椎名望さんにそのあたりのことを聞いてみた。
--このマッスルモンスターはどこからやってきたのですか?
「実はドイツ製なんです。欧州ではドイツを始めとして北欧にはあるようですが、アジアではここが初です」
--どれくらいで92種類のアトラクションを制覇できるのですか?
「さぁ?どうでしょう?3時間では無理だと思いますよ。最初はペースが良くても、やはりアスレチックですからね。疲れてくるとペースが落ちるのではないでしょうか?平日はフリータイムで時間制の料金体系ではないので、思う存分挑戦していただけると思っています(笑)」
--年齢制限はあるのですか?
「年齢の制限はありませんが、身長の制限を120センチメートル以上としています」
実際にアトラクションで遊んできた女性記者に聞いてみた。
--どうでした?
「面白かったですよ!できそうなところをグイグイ進んでいけるので自分のペースでいけます」
--怖いという印象はなかったのですか?
「もともとこういうのは好きなので怖くはなかったですけど、ちょっとやばいかな(記者注:難しい)と思ったのはありました。その場合は戻るか飛ばすかすればいいんですけどね(笑)」
--他に感じたことはありますか?
「アスレチックなのでそれなりに疲れますが、最も使うのは腕や手の筋肉ではないでしょうか?バランスをとるものが多いので。それと、ハーネスの位置に注意した方がいいですね。ハーネスの位置が自分の右か左か前か後ろかによってやりにくいものがありますので、よく考えてからハーネスの位置決めをするといいと思います。あとは手が痛くなるので本格的に挑戦するのであれば革のグローブを持参するのがいいかもしれません。軍手でもだいぶ違うとは思います。」
では、そのマッスルモンスターの施設上から撮影した写真をご覧いただこう。
景色は絶景だが、この高さで綱渡りや空中ブランコをするのであるから恐怖が増す。
最後に紹介するブランコは、自分でこいで高くするのではなくワイヤーで巻き上げて位置エネルギーを得る。そして高い位置からブランコを開放するのは乗っている自分自身だ。つまりブランコに設置されているリリーススイッチは自分自身で開放しないとブランコは宙にぶら下がったままになる。これは意外と怖いらしい。
しかも、リリース後に後退したブランコの下は崖の下という恐怖。サーカスの空中ブランコも真っ青の絶叫ブランコだ。
運動したあとは、あるいは絶叫したあとは腹も減る。ということで食事タイム。
マッスルモンスターのコンセプトメニューは3種類。写真の『挑め!マッスルモンスター級3段ハンバーグ』(2000円)と、園内2500本の桜が織りなす春の祭典「さがみ湖桜まつり」のメニューである『桜咲くラテ カフェ』(450円)だ。
いくら三層だからと言ってハンバーグを三段重ねにしてしまった安直なものだが、これがどうしてチーズ入りで見た目以上のボリュームで食べ切るのは至難の業。味はもちろん申し分ない。
桜のラテはコーヒーなのに桜の香りと味、ほんのり塩味が体にズキッとくる逸品だ。
もう一品は『アンデス高原豚とキムチのマッスル丼』(1400円)は上質な豚肉をグリルしたものにキムチを添えたこれ以上ないスタミナ丼。『辻利 お濃茶とミルクの京ラテ』(350円)は、濃厚すぎる苦い抹茶にミルクの柔らかな味が混ざったほんわか系のラテだ。疲れた体に苦みがキリッと刺さり、ミルクの甘さが後で疲れをやしてくれるなかなか不思議なラテだ。
時間の関係で寄れなかったが、併設の温泉施設『さがみ湖温泉うるり』では高濃度炭酸泉や岩盤浴等数多くの温泉があり、園内で楽しんだあとの疲れを癒やし汗を流してさっぱり帰るという使い方ができる。
春のお出かけに『さがみ湖リゾート』を検討してみてはいかがだろうか。
※写真は全て記者撮影