語学留学といえば聞こえはいいが敷居は高い。
そこで、記者が3週間の滞在を、3回繰り返すいわば『分割留学』をしながら、時系列で語学留学の実際をレポートする『セブに分割留学!』。
第9回は様々な数字の話をする。
留学だけではなく旅行者にも便利な情報を盛り込んだ。
まず最初の数字は、テストの点数だ。
記者がQQEnglishに留学して合計4週間が経過した。
入校初日に行われる英語力のチェックと今後のカリキュラムを編成するための基礎となるプレースメントテストは以下の通りであった。
リスニング 4.0
リーディング 4.0
スピーキング 3.3
ライティング 1.9
平均 3(小数点以下切り捨て)
10点満点中3点はビギナーというカテゴリーに分類された。
そして4週間に一度、英語の進捗状況を確認するプログレステストというのを受ける。記者は3週間で一度帰国する予定であったので、急きょ帰国前日にこのテストを受けておいた。その結果が、先日戻ってきた。
リスニング 6.0
リーディング 7.0
スピーキング 記者に時間がなく未実施
ライティング 3.5
平均 5
というわけで、レベルのカテゴリーがビギナーからハイビギナーに上がっていた。
平均点で判断され、小数点以下は切り捨てられるので一気に2つも上がることはあまりないとのことだったが、少なくとも記者の場合は上がっていた。
これで、自分で勝手に英語が上達したと思い込みではなく、テストによって証明されたことになる。
スピーキングの能力はテストを受けていないので、これについては後日自分で動画を収録して読者に判断してもらうことにする。
次の数字はお金の話だ。
学校のスタッフの話によると、いくら長期滞在でもフィリピンでは留学生の身分では銀行口座を開くことは難しいという。全く不可能というわけでもないようだが、それにはコネクションが必要だったり証明書類が山のように必要だったりと、あまり現実的ではない。
それゆえ、長期滞在者はお金の管理で困っている人もいるとか。しかし、こればかりは制度上の問題なのでどうしようもない。日本円の大金を保管しておくのも気が気ではない。ましてや全財産を肌身離さず持ち歩いていては、ろくに買い物にも行けやしない。一昔前であればトラベラーズチェック(旅行者小切手)に変えて持ち込むという手がポピュラーかつ安全な手段であったが、手続きの面倒さとクレジットカードや国際キャッシュカードの普及ですたれてしまったような気もする。
そこで、記者はいろいろと考えた結果、国際カードブランドのVISAとして使用できるデビットカードを使用することにした。これはクレジットカードとして使用するにしても、クレジットカードとしてATMから現金を引き出すにしても、自分の銀行口座から即時決済されるので、これをキャッシュカードとして使用し、当地のATMでフィリピンペソを引き出すことにした。
調査の結果、どの銀行も初年度は無料で使えるが2年目からは1000円程度の維持手数料を取るケースが多かった。金利が0.01%の時代に1000円も手数料を取るとはいい商売だと思うが、その中でもジャパンネットバンクのデビットカードが維持手数料や発行手数料が不要で最も利便性が高いと判断したので、これを利用した。日本では普通にキャッシュカードとして使用できるし、デビットカードとしても使用できる。
海外での買い物はクレジットカード1回払いとして決済すればよい。
ここで紹介するのはATMでの現金の引き出し方だ。なお、VISAマークがついているからといってどこでも引き出せるわけでもなさそうなので、利用不可でもあきらめずに複数のATMを回って利用可能な銀行を押さえておくと便利だ。
学校の近くにあるBPI銀行のATMはジャパンネット銀行のデビットカードが利用できたので、ここで実際に記者がお金を引き出した手順を説明する。
まず、右端にあるカード投入口に挿入する。
言語表記を選択できるので、英語を選択する。
これから行おうとする手続きは引き出しなので「WITHDRAW」のボタンを押す。
どの口座から引き出すのかを聞かれる。デビットカードの場合は預金口座なので「SAVINGS」を選択する。
明細が必要かどうか聞かれるので「YES」を押す。
暗証番号を入力する。終わったら「ENTER」ボタンを忘れずに押す。日本のように4桁入力し終わったら自動的に入力とはならないので注意。
続いて金額を指定する。このATMの場合はセントの単位まで指定できるタイプなので、小数点に気を付けて入力する。
記者は9500ペソを指定した。この場合は950000と押さなければ、セントの単位まであるので9500ペソにならない。
手続き中に「暗証番号を入力するときには手でカバーして見せないようにして、ほかの人に見えないようにしてね」と注意書きが出てくる。
これでしばらく待てば、カード、取引明細のレシートと現金が出てくるので間違いないか確認すればよい。
このころにはすでにスマホにジャパンネットバンクからメールが届いているころだろう。
即時決済が原則なので、銀行から回った取引情報は、VISAインターナショナルからの取引額や手数料額がオンラインで届き、それを日本円に所定のレートで換算した額を取引予約としてとりあえず口座から引き落とされる。
同時に、スマホにジャパンネットバンクのアプリを入れていれば、日本円での取引明細を見ることができる。
写真は、ATMの問題により引き出せなかった場合の例。
9000ペソを引き出そうとしたらあろうことか、「ATMに現金が入ってないので引き出せません」と、日本では考えられないエラーレシートが出てきた。
こういうこともあるので、何が起こったのか取り乱さずによく確認してから銀行を回りたい。
ジャパンネットバンクのスマホアプリでは即時決済されるので明細の確認ができる。
なお、先ほどの現金がATMになかった事件は、2度の確認を経て正式に取引が取り消されている。こういう記録も残るので、多少レートが悪くても現金を持ち歩かない安心料、日本円は日本で銀行が預かっていてくれる保証料だと思えば大したことではないと思うのは記者だけだろうか。
留学生だけではなく、旅行者も使える便利な手なので覚えておくとよい。なお、デビットカードなので銀行に応じて所定の引き出し手数料はかかっても金利はかからないのでその点は安心してよい。
最後の数字はカジノだ。
学校近くのウォーターフロントホテルはセブでも有数の高級ホテルで、宿泊のほかにも免税店もあればジムもある。QQEnglishの学生はこの高級ホテルのジムを無料で利用できるので、チケットをもらって行っている学生は多い。
しかし、記者が行ったのはジムではなくカジノの方だ。
残念ながらカジノ内の撮影は禁止されているので、外観のみ。
当地の利用客のほとんどが韓国人で、日本人は少ない。
また、スロットマシーン以外のテーブルゲームはほとんどがバカラで、その他は少数派だ。
スロットマシーンも台によってミニマムベットが異なるが一番小さいものは25ペソ程度であった。
これでジャックポットを引き当てれば大金持ちだがそうは問屋が卸さない。
マシン系のゲームは直接現金紙幣を投入して行い、勝っても負けても清算ボタンを押すと機械から写真のようなチケットが出てくる。これを他のマシンに投入してゲームを続けることもできるし、キャッシャーに持って行けば現金に変えてくれる。
記者は体験したいだけだったので、写真のチケットはスロットマシーンでわずかなペソ紙幣を投入して負けた結果、残ったお金が9.33ペソだったという証拠である。
なお、カジノ内には複数のATMがあるのでお金が無くなっても引き出すことは可能だが、あまりはまらないようにしたい。
※参考記事
【セブに分割留学!】1学期-1 ジャコウネコのフンコーヒーは美味いぞ!
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【セブに分割留学!】1学期-2 試験の結果は予想通りのズタボロ…記者の英語力動画を公開!
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※写真はすべて記者撮影
取材協力:フィリピン政府観光省