「SCOOP!」 塾講師による感想文
人は歳をとると、あまり泣けなくなる。おそらく、現実の社会で修羅場を多く経験してくれると、慣れてきて大抵の悲しい事件に出会っても冷静に対処するクセがついてしまうのだろう。
ところが、・・・
私は「二階堂ふみ」という俳優さんを知らないが、とても良い演技をされていた。自分が中年になってバツイチになり、本音で生きるのが当たり前になって、中年の福山雅治(静)と野火の関係が分かるようになってきた。
女性と関るのは懲り懲りなので、女子生徒とも一定の距離を物理的にも心理的にも置くようになったら、かえって講師と塾生と良い関係が築けるようになったのだ。
四日市高校から名古屋大学に進んだ自分と同じコースをめざす塾生の子にとっては、いろいろアドバイスができる。
「こんな写真を載せちゃダメなんだよ!」
と叫ぶ気持ちが分かった。正義とかジャーナリズムとか、そういう問題ではない。
「こんなヤツ、ムカつくんです」
という野火を吉田羊は見込んだのだろう。塾生を見ていても、こういう魂と言うか、人間力というか、パワーを持っている子はほとんどいない。
見栄や、ランキングや、テクニックにしか興味が持てない底の浅い姿勢で受験に向き合う子が多い。
福山雅治さんは「ガリレオ」の湯川先生のイメージ。でも、彼は結婚してから人気がイマイチ。下げマンなのかな(ごめんなさい)。
「他人の不幸は蜜の味」
と言う。人間は、潜在的に他人の不幸を叩いて喜ぶ傾向がある。教育で抑えているものの、抑えきれない。
最近も、ベッキーさんが叩かれまくっている。不倫をやっている人もたくさんいるだろうし、腹黒い人もたくさんいるだろう。
なのに、ベッキーさんが叩かれるのは、正義の名のもとに叩く快感をみんな味わっているだけのような気がする。
つまり、他人のスキャンダルは売れる。売れる限り、ゲスのようなパパラッチも存在意義がある。食っていけるから。職を提供しているわけだ。ベッキーさんが裸になって再起をはかろうとしたら
「ゲスの唾つきの裸なんか」
という記事がでた。ヒドイ見出しだけれど、それが男子の本音だから売れるわけがない。
ミュージシャンで俳優の福山雅治の株が、大暴落していることが明らかになった。
視聴率調査でおなじみのビデオリサーチ社が「テレビタレントイメージ調査」(2016年8月度)の結果を発表したが、「男性タレント」部門で、福山は半年前の前回調査(同2月度)の6位から、一気に16位まで急降下したのだ。
民間は、気取っていられない。雑誌は、売れないと倒産する。塾は、生徒が集まらないと倒産する。身を削って毎日を生きているl。塾講師も、教師も、建前と口先だけ綺麗なことを言いながら、隠れて生徒に手を出す先生も多い。
最低だけど、静のように本音のまま生臭く生きている方が人間らしい。