兵庫県姫路市は7月29日、旧姫路モノレール『大将軍駅』期間限定公開イベントを、8月13日(土)と14日(日)の2日間限定で開催すると発表しました。
姫路モノレールは1966年に開業し、わずか8年後に営業休止、その後廃線となった幻のモノレールですが、そのなかでも、『大将軍駅』は開業から2年足らずで休止となった幻の駅です。これまで、そのホームは長らく封鎖されており、テレビ取材でさえも立ち入ることができませんでした。今回、解体工事を目前に控え、『姫路モノレール開業50周年シンポジウム』のプレイベントとして『大将軍駅』公開イベントが開催されます。
『大将軍駅』を含む『高尾ビル』(『高尾アパート』)は、駅、商業施設、集合住宅が一体となった、50年前としては画期的な複合施設でした。現在では駅直結型のマンションは珍しくありませんが、『大将軍駅』はその先駆者であるといえるでしょう。10階建てのアパートをモノレールが貫く、その荒削りでインパクトのある外観は、一度見れば忘れられません。現地を歩けば、『兵どもが夢の跡』を感じられます。
このように産業遺産としても価値のある『大将軍駅』ですが、主に耐震性と老朽化の問題から解体が決定しています。解体工事は公開イベントの直後の8月中旬から開始し、年内には完了する予定です。
そのため、この公開イベントが幻のホーム跡を見学する最後の貴重なチャンスとなります。日程はコミケと重複していますが、無理に都合を付けてでも参加する価値はありそうです。
なお、公開イベントの参加には事前の応募が必要となり、当日の飛び入り参加は一切できません。応募期限は8月5日(消印有効)、応募多数の場合は抽選となるとのことです。応募受付期間が大変短いため注意が必要です。
応募方法は姫路市手柄山交流ステーションのWEBページ内に掲載されています。
姫路市 手柄山交流ステーション
http://www.city.himeji.lg.jp/s80/koryustation.html [リンク]
写真提供 / OPAP-JP (CC-BY 4.0)