【これはひどい】カレーラムネにうなぎコーラ? 「ひどいご当地サイダー」の品評会を開催!

  by ノジーマ  Tags :  

最近は全国各地のお土産で奇をてらった商品が増えている気がします。
ものすごいインパクトはあるけど、明らかに美味しくなさそう。
皆さんもそんなお土産を見たことありませんか?

浜松サービスエリアのご当地サイダーコーナーがすごい!

先日、新東名高速道路の浜松サービスエリアに立ち寄ってみたところ、ご当地サイダーが大量に陳列されている一角を発見しました。

こちらには静岡県のご当地サイダーのみならず、全国のご当地サイダーが用意されている模様。
しかもよく見てみると『カレーラムネ』『わさびジンジャーエール』などなど、怪しげな商品ばかり。
この日はバス移動だったため、残念ながら大量に買い込むことはできなかったのですが、特にひどそうな4商品を厳選して購入することにしました。

今回購入したご当地サイダー4商品

そして、たくさんのご当地サイダーの中から厳選された4商品はこちら。

・ 富山ブラックサイダー
・ カレーラムネ
・ うなぎコーラ
・ しずおか茶コーラ

うーん、どれもこれも正気ではありません。
いったいどんな味がするのでしょうか。

そこで今回は、地元に帰ってから友人を招集し、ひどいご当地サイダー品評会を開催することにしました!

『第1回ひどいご当地サイダー品評会』開幕!

今回はなかなか味にうるさいメンバー3人が品評を行ないます。

写真右のK氏は15年近く飲食業界で勤めるグルメ通。
写真中央のH氏はラーメン二郎とカレーにはうるさいメタボリック。
そして写真左は僕・ノジーマ。
昔からこんなことばかりやってきているので、ひどいグルメ経験値はなかなかのものです。

この3人はどのような評価をくだしていくのでしょうか。
いよいよ『第1回 ひどいご当地サイダー品評会』開幕です!

1品目 しずおか茶コーラ

今回のご当地サイダーは静岡の浜松で購入したわけですから、やはり最初は静岡のものからいくべきでしょう。
1品目は『しずおか茶コーラ』です。

とりあえず見た目はまったくコーラ感がなく、色味はお茶そのもの。
さてさて、いったいどんな味がするのでしょうか。

ノジーマ「なんだこれ……。薄めのコーラにほんのりとお茶の風味と苦味が隠れてる感じ。緑色だけどサイダーではなく、ちゃんとコーラの味がする。マズくはないかな? 割と飲みやすい」
H氏「コーラの味もお茶の味も薄い。インパクトも薄い」
K氏「そうだね薄いね」

薄めの味でバランスが取れていたので、良くも悪くも味にインパクトはありませんでした。
その分飲みやすくもあるので、買ってみて大失敗することはないでしょう。

それよりも、審査員を任せたH氏とK氏のコメント力のなさが早くも露呈。
人選が何よりの失敗だった可能性が出てきました。

ひどさ:★★
インパクト:★★
オススメ度:★★★

2品目 うなぎコーラ

2品目も静岡からのエントリー『うなぎコーラ』です。
うなぎエキスが入っているそうですが……。

見た目の色は至って普通のコーラ。
しかしうなぎのタレも同じような色をしているわけですから、色だけではなんとも判断がつきません。
とにかく飲んでみることにしましょう。

ノジーマ「うーん……薄い! うなぎの要素はまったく感じられない! ただの薄いコーラ。これは逆の意味でひどい。期待はずれだった」
H氏「まあ、うなぎパイとかもうなぎの味はしないもんな」
K氏「夜に飲んだら興奮するかも? 夜のコーラ? ハンパねぇな!

精力的な効果があるのかどうかはわかりませんが、とりあえず味的にはうなぎ感ゼロ。
K氏はこの後もひたすらに「夜のコーラ」というフレーズを繰り返していたので、多少気分が高揚したりするのかもしれません。
本当にただの薄いコーラという感じなので、飲んでみて満足をする人はほとんどいないのではないでしょうか。

ひどい度:★
インパクト:★
オススメ度:★

3品目 カレーラムネ

続いてはご当地サイダーとは少し違うのかもしれませんが、いかにも怪しい『カレーラムネ』に挑戦します。
中身はほんのりとカレー色。
パッケージには「インド人もビックリ」とベタベタなフレーズが記されています。

気になる原材料ですが、カレーの原材料にあたるものは一切入っていないようですね。
香料だけでカレーの風味を再現しようというのでしょうか……。

そしてラムネのビンに入ったビー玉を落として開栓すると、あたりに強烈なカレーのにおいが漂い始めました!

においのクオリティはかなり高く、まるで本物のカレーのにおいを嗅いでいるようです。
これは味への期待も高まってきます……!

H氏「俺のだけ多くするなよー」

ノジーマ「こ、これは……! 口に含むとカレーのスパイシーな香りが鼻から突き抜けてきて、それがラムネの炭酸の爽快感とすごく合っているかもしれない……!! これは斬新すぎるけどアリな組み合わせだ!」
H氏「味は普通にラムネだけど、悪くないね。バランスが良い」
K氏「ほんとだ。バランスが良い。悪くないね」

なんと、これはさすがにひどいクオリティだろうと思いきや、においの完成度、味のバランス共に申し分なし!
「ウマくでガブガブ飲める」とか「カレーラムネでご飯もいける!」なんてことはないのですが、しっかりインパクトがあって面白い味わいです。
これはオススメできますね!

ひどい度:★★
インパクト:★★★★
おすすめ度:★★★★★

4品目 富山ブラックサイダー

富山ブラックとは富山県が誇るご当地ラーメンのひとつ。
黒くて濃い醤油スープ、多めの胡椒、やみつきになる味わいを忠実に再現しているそうですが、それをサイダーで再現しなくてもいいだろ……!!

というわけで、最後はこちらの『富山ブラックサイダー』で締めようと思います。

富山ブラックサイダーをグラスに注ぐと、なんと黒ビールのように色のついた泡が立ちました!

H氏「だから俺のだけ多いって」

においにはカレーラムネほどのインパクトはないのですが……果たしてその味は!?

ノジーマ「うわぁぁぁぁっ……! 今日ので一番ひどい! サイダーなのに醤油の風味も胡椒の風味も忠実に再現されてる!! 極めて不快になる味わいだ!!」
H氏「これ、温度がぬるいと爽快感が消えて、余計に醤油風味が際立つからヤバイね。俺のやつだけたくさん入れるから、氷が全部溶けちゃってひどい味になってる……」
K氏「もう俺お腹いっぱいだし、メロンソーダで口直ししないとやってられないよ!」

やはり富山ブラックサイダーは予想を裏切らず、強烈なインパクトのある味わいとなっていました。
ベースとなるサイダーの甘みと醤油と胡椒のミスマッチ感が凄まじいことになっています。
「富山ブラック」の再現度は確かに高いのかもしれませんが、普通のコーラか何かと間違えてこれを買ってしまった人は泣くに泣けないでしょう。

ひどさ:★★★★★
インパクト:★★★★
おすすめ度:★★

『第1回ひどいご当地サイダー品評会』総評

こうして全4品のご当地サイダーの品評が終了。
強烈なインパクトを残したのはやはり『富山ブラックサイダー』でしょう。
友達にひどいお土産をプレゼントしたい時には最適です!

また、予想外に完成度が高かった『カレーラムネ』もオススメ。
決して美味しくはないですが、こんなのもあるんだなあと感心できるはずです。

今回紹介できたご当地サイダーは氷山の一角に過ぎず、日本にはまだまだたくさんのご当地サイダーが存在します。
間違いなく富山ブラックサイダーを超えるインパクトを持つご当地サイダーもあることでしょう。
機会があればぜひ再び全国各地のご当地サイダーや、美味しさを度外視したお土産を品評してみたいですね。

ノジーマ

B級フード研究家。漫画を描いたりライターをしたり。変な料理をいろいろ考えます。週刊プレイボーイで『野島慎一郎の激ウマ!!バカレシピ研究所』連載中。最近は撮影をしていると猫が寄ってくるので、そのまま記事でも使っています。 ★レシピ本発売中!★世界一美味しい「どん二郎」の作り方 誰も思いつかなかった激ウマ!B級フードレシピ http://amzn.asia/8N2jTuz

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