Microsoftは、IT技術者が、Microsoftのクラウド・サービス、Azureにおける、クラウド・コンピューティング・スキルを向上させるのを支援するための、無料のクラウド・トレーニング・プログラムを発表した。 2016年4月20日
By Pedro Hernandez、eWEEK
企業は、クラウド・コンピューティングへ、さらにシフトしているので、クラウド・コンピューティングに関連するスキルや知識を持つ、IT技術者の需要が増えている。
Microsoftが無料で提供する、クラウド・トレーニング・プログラムは、IT技術者が、Azureクラウド・コンピューティング・プラットフォーム向けのソフトウェアを作成する上での知識やスキルを向上させるのを支援する。
IDCは、2015年から2020年までに、世界的に、IT技術者の雇用が、毎年、約4%増えると予想しているが、クラウド関連のIT技術者の雇用の、毎年の増加率は、12%以上になると期待している。
また、IDCは、2020年までに、IT技術者の1/3は、クラウド関連の仕事を行うようになると予測している。
このため、Microsoftは、IT技術者のクラウド・コンピューティング・スキルを向上させるために、「Microsoft IT Pro Cloud Essentials」と「Microsoft IT Pro Career Center」という、無料のクラウド・トレーニング・プログラムを提供する。
「Microsoft IT Pro Cloud Essentials」プログラムは、IT技術者が、デバイスのテスト、バックアップ、セキュリティ、および、他のクラウド関連の仕事のスキルを向上させられるようにする。
この「Microsoft IT Pro Cloud Essentials」プログラムには、無料のPluralsightオンライン・トレーニング申込み、TechNetフォーラムのサポート、Office 365とEnterprise Mobility Suiteのトライアルも含まれている。
「Microsoft IT Pro Career Center」プログラムは、クラウド関連のIT技術者の求人情報をナビゲートする方法に関するガイダンスを提供する。
「Microsoft IT Pro Career Center」では、求職している、IT技術者は、需要が多いITの役割を調べ、これらのITの役割に必要なスキルを向上させる方法やトレーニング・プログラムについて知ることができる。
「Microsoft IT Pro Career Center」には、需要が仕事に対する、専門家のアドバイスや給料情報が含まれている。
企業は、クラウド・コンピューティングへシフトしているので、クラウド市場のIT技術者の需要は極めて高い。
クラウド・コンピューティングは、Microsoftを含む、多くの老舗の大手ITベンダの運命を変化させた。
世界のIT市場は、メインフレームの時代、クライアント・サーバの時代、オープン・プラットフォームの時代、PCの時代、モバイルの時代、クラウドの時代、IoTの時代と変化しており、需要が多いITの仕事の分野も変化している。
IT技術者に要求される、ハードウェア、オペレーティング・システム、ソフトウェア開発言語やツール、システムの運用、保守、管理、あるいは、クラウド・コンピューティングといった知識やスキルも変化しており、Webコンテンツ、Webサービス、モバイル・アプリ、クラウド・アプリ、IoTアプリ、システム統合などのIT技術者のスキルの分野も広がっている。
また、Webコンテンツ、Webサービス、モバイル・アプリ、IoTアプリなどを開発する、IT技術者には、クラウド・コンピューティングに関連する知識やスキルも必要になっている。
2016年1月に、Microsoftは、同社のクラウド・サービス・ビジネスの、年間の売上の予測が、94億ドルになったと報告した。
2016年4月に、Amazonは、Amazon Web Services(AWS)クラウド・ビジネスの2015年度の年間売上が、100億ドルになったと発表した。
AmazonのCEO、Jeff Bezos氏によると、現在のAmazonのAWS部門の売上は、創立10年目を迎えたときの、Amazon.comの売上よりも多いという。
Googleは、2017年末までに、世界の12カ所に、新たにデータセンターを開設することを計画している。
Googleによると、現在、計画中のデータセンターの2つは、Oregon州と東京に開設する予定だという。
Synergy Research Groupによると、Googleは、現在、クラウド・サービス・ビジネスの売上において、4%のシェアしか占めておらず、Amazon、Microsoft、および、IBMに後れを取っているという。
Amazon、Microsoft、および、IBMは、世界の40ヶ所以上に、データセンターを持っているのに対し、Googleは、現在、世界の14ヶ所にしか、データセンターを持っていない。