T-Mobileは、携帯電話の音声電話サービスを使用することなく、無制限な、データやテキスト処理を行うことのできる、スマートフォンの料金プランを、静かに提供する。2016年3月29日
By Thomas Gryta、WSJ
T-Mobleは、ユーザが、30ドル/月で、音声電話サービスを使用しないで、データやテキスト処理だけを使用する、スマートフォン用の料金プランが利用できるようにする。
殆どの人は、音声電話サービスをあまり使用せず、主に、Webアクセスをするプランを契約しているが、最近、データ、テキスト処理、アプリ、Webアクセスだけを使用し、音声電話サービスを全く使用しない、スマートフォンのプランを契約している、ユーザも増えている。
このように、現在、米国では、ケーブルTVのインターネット接続サービスの契約を解約し、高速なセルラー通信サービスに移行する、コードカッターが増えている。
T-Mobileは、携帯電話の音声電話サービスを使用しない(911番への電話を除く)で、データやテキスト処理、および、Webアクセスだけを、無制限に使用できるようにする、新たな料金プランの提供を、静かに開始した。
このT-Mobileの料金プランは、月に20ドル未満であり、音声電話サービスを最低限使用する、プランよりも、月に30ドル安く設定されている。
このT-Mobileのプランの変更は、TMOnews.comのオンライン・ニュース・サイトで、リークされた。
このプランは、音声電話サービスを必要としない、聴覚障害のある顧客を意図している。
しかし、このプランは、誰でも利用することができると、T-Mobileは述べている。
T-Mobileの店舗で、ユーザは、この「データだけの利用を選択(Simple Choice Data Only)」プランを契約することができる。
Sprintysは、既に、データだけを利用できるプランを持っているが、このプランは、完全に、視聴覚障害のある顧客に限定している。
このSprintysのプランは、月当り40ドルである。
Verizonも、視聴覚障害のあるユーザ向けに、同様の、データだけを利用できるプランを持っているが、この料金プランは、データの2ギガバイトと無制限のテキスト処理用に、55ドルと、Sprintysより高く設定している。
T-Mobileのデータだけを利用する、スマートフォンのプランの価格設定は、タブレット用のセルラー通信サービスのキャリアと同じ価格である。
この料金プランは、2ギガバイトの利用で、月当り20ドルである。
しかし、このデータだけ利用する、スマートフォンのプランは、無制限にテキスト処理を行うことができ、音声電話サービスを利用できないが、911を呼び出すことはできる。
また、テキスト処理、データ、および、音声電話サービスを持つ、スマートフォンのプランよりも30ドル低い、10ギガバイトを含む、より大きなデータ割当を持つ、50ドルのプランもある。
この価格付けは、1回線当りであり、複数の回線を安く追加できる、家族割引プランに適用することができない。
このデータだけ利用する、スマートフォンのプランは、家庭のCATVサービス・プロバイダのサービス・プランから、音声電話やTVのサービスを外した、ブロードバンドのインターネット接続サービスだけのプランに似ており、セルラー通信サービスから、従来の音声電話や他のサービスを外し、無線ブロードバンドのインターネット接続サービスだけを提供する。
コードカッターが望んでいることは、有料のTVサービスを外し、SlingTVのようなインターネットTVサービスや、NetflixやAmazonなどのストリーミング・ビデオ・サービスを使用することである。
このため、T-Mobileは、ユーザが、スマートフォンで、「コードをカット」できるようにする。
これにより、ユーザは、音声電話サービスに、セルラ通信サービス会社の音声電話サービスではなく、MicrosoftのSkype、FacebookのWhatsApp、あるいは、AppleのFacetimeのような、インターネット電話サービスを安く利用できるようになる。
これらのインターネット電話サービスで、ユーザは、音声電話サービスだけでなく、ビデオ電話やメッセージ・チャットなども利用することができる。