さして名物と呼べるほどのグルメがない町田ですが、唯一”カレー”に関しては
「日本一のカツカレー」
と呼ばれている”リッチなカレー”の『アサノ』があったりします。と、言う訳で今回は『アサノ』のチキンカレーを紹介してみましょう。
『アサノ』と言えばカツカレー1択!
かつては誰が何をオーダーしても、絶対に”カツカレーしか食べさせない”と言う、超絶にストイックな『アサノ』でしたが、息子さんが店に立つようになってからは、誰もがカツカレー以外のカレーを食べる事が出来るようになりました。
まあ、飲食店としては「それが普通なんじゃね?」って話ですが、そういった事情もありカツカレー以外のカレーは食べられなかった時代があったのです。
と、いうわけで時代が変わった今、筆者的には気になる『アサノ』のチキンカレーをオーダーしてみた次第です。やはりカレーをリスペクトするなら宗教的な意味も含めて
「チキンカレーこそ至高!」
かと存じます。宗教的にも縛りが少ない鶏肉こそ、カレーに使う肉としてはベストです。
なので、さして宗教的にはチキンもポークも全然関係ない筆者ですが、カレーマニア的にそこは一応チキンカレーにコダワリたい所で御座います。
『ランチパスポート』の罠に気を付けるべし!
そして筆者がチキンカレーをオーダーすると
「ランチパスポートじゃないですよね? 土日祝日は使えませんので」
みたいな軽い返しが来たりして、ちょっとナーバスな空気が店内に漂いました。
まあ、筆者はそういう割引券みたいなのは使わない派なので関係ないのですが、カツカレー以外のオーダーが入る度に上記のようなやり取りが発生すると思うと、ちょっと店主が気の毒ですね。
チキンカレーもポークカレーもベースは同じ?
しかし!
『アサノ』のカレーベースは、すでに豚バラ肉がイイ感じに寸胴で煮込まれている模様…
もはや宗教的な意味でチキンカレーな必要はなさそうです。むしろ、店的には”ポークカレー推し!”な気がしないでもありません。
ちなみに『アサノ』のカレースープと言うかベースに関しては、他にもイロイロな秘密が有りますが、流石に詳細は書けないので省略します。
『アサノ』のチキンカレーを食す!
と、言う訳でアレコレあって写真の”チキンカレー”で御座います。
カツカレーしか食べられない時代には、めちゃめちゃ食べたかったチキンカレーですが、普通に食べられるとなると逆にカツカレーが食べたくなる罠ですな。
見た目、普通にチキンカレーでして、さしてインパクトのない感じですが、そこは味で勝負です。
相変わらずの尖ったスパイス感は、流石に「リッチなカレー」と言うだけの事はありますね。
一口食べただけで体の中から熱くなる辛さは、チリペッパーだけではなく、多くのスパイスが複雑に絡んだ感じです。
あとカレーの味とは関係のない事ですが、一応補足しておきますと『アサノ』が言うリッチは”リーン”とか”リッチ”の方のリッチで御座います。
濃い(厳密には重いと言うか濃厚コッテリみたいなニュアンス)とか薄いと言う意味なので覚えておきましょう。
若干、高座豚を使った”日本一のカツカレー”ばかりがクローズアップされがちな『アサノ』ですが、その神髄はやはりスパイシーなカレー自体にあると言えるでしょうか?
看板に”リッチなカレー”と謳うだけの事はありますね。サラっとしているんだけど、かなり濃厚なカレールーに仕上がっています。
野菜の甘みとスパイスの対比が際立つ『アサノ』のカレー
当然、辛いだけでは”美味しいカレー”とはならないのですが、そこは流石の『アサノ』です。スープの仕込みの段階でも、かなりの野菜を使っている模様。
大量のタマネギをじっくり炒めているので、炒めた玉葱の甘さがスパイシーな『アサノ』のカレーを引き立てます。
カレーとは、スパイスの辛さと野菜の甘さがイイ感じに調和して”美味しいカレー”となるのですが、まさに『アサノ』のカレーがそんな感じですね。
柔らかいチキンの美味しさにハマる!
豚肉ベースのチキンカレーですが、何気にチキンカレーとして秀逸というか
「チキンが激ウマだった件」
の是非はあると思います。むしろ、このチキンが入ってなかったら100%ポークカレーであると言っても過言では無いんですけどね!
この鶏腿肉の柔らかさは煮込んだだけでは無く、何かしら漬けた可能性がありそうですね。
カレーと相性が良くて無難なのは、やはり”ヨーグルト”でしょうか?
無論、煮込みまくってもそれなりに柔らかくはなるのですが、鶏の味も抜けてしまいます。
ん~……ベースがポークカレーだからガッカリした感は否めませんが、この美味しさには脱帽ですね。若干、
「もうちょっと鶏腿肉が入っていても良くってよ」
みたいなモヤモヤ感もありますが、味的には文句無しのチキンカレーですね。
ご馳走様でした!
『アサノ』チキンカレー 総評
と、言う訳で”リッチなカレー”の『アサノ』は、世間的には
「日本一のカツカレー」
として知られていますが、高座豚のカツを抜きにしても、十分に楽しめると言う事が分かりました。
むしろ、カツカレーばかりがフィーチャーされていますが、この『アサノ』の美味しさは高座豚のカツを抜きにしても、十分に美味しいカレーと言えるでしょう。
『アサノ』のさらっとしたスパイシーなルーは、確実にカレーマニアを唸らせると思われます。
それでは、是非みなさんも町田の『仲見世商店街』にある”リッチなカレー”のアサノで美味しいカレーを食べてみて下さい。
『アサノ』
東京都町田市原町田4-5-19 町田仲見世飲食街
営業時間 11:00~14:00 17:00~20:00
定休日:水曜日 第2第3木曜日