神聖であり不世出、そして人格者としても稀有な俳優、高倉健。
多くの人を魅了した存在は、この世を去って尚、輝きを増しているように思える。背中が語る。表情が語る。とどめは考え抜かれた言葉がスーッと心に入ったと思うと、いつしかそれは、ズシリと重い砲丸のようなものに形を変え、身体の奥底に響くのだ。なんという心地よさだろう。なんという暖かさだろう。
とまあ、この方の素晴らしさを今更くどくど説明しようという気はない。本当に惜しい俳優を失ったものだ。
今回は、そこに立っているだけで絵になってしまう、高倉健という俳優の魅力を引き立てるアイテムについて、勝手に語らせていただくことをお許し願いたい。
筆者が思うに、多分この人が、日本で一番「キャップ」の似合う俳優さんだと思って止まない。いや、間違いないだろう。
遺作となった『あなたへ』でも被っていたのはキャップだった。
健さんは、ちょっと目深に被りこなすのだが、もともと帽子の類が似合うのだろうが、もう身体の一部のような一体感なのだ。「うわあ~、こんなふうに帽子がかぶりたい!」と思わせられたのは、この人が初めてである。「こんなに似合う人いるのか??」と言いたくなるほど、とにかくカッコいいのだ。色気があるのだ。
もちろん、ハンチング帽やボルサリーノ系などもカッコよくこなしているのだが、でもやっぱりキャップがいいのだ。
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