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上野恩賜公園で6月21日(日曜日)まで開催の日台食文化交流イベントを取材した。
そもそもこのイベントはどんなものなのだろうか?日台食文化交流実行委員会のメディア担当、島小百合さんに聞いた。
「日本の台湾大好きな人達が集まって、手作りで開催しているイベントなんです。去年は埼玉県で開催したのですが、思いのほか好評でしたので、今年はもう少し大規模にやろうということになりまして、上野公園にしました。」
手作りということは、母体はないんですか?
「はい、基本的にはスタッフ全員ボランティアです。台湾大好き日本人から、日本に在住の台湾人まで様々な方が協力して開催しています。」
見どころはなんでしょうか?
「台湾産のライチのタネ飛ばしです。楽しいですよ。ステージでのショーもありますので楽しんでいただけると思います。」
ライチの販売所からタネ飛ばしの会場に行ってみた。
ブルーシートにペットボトルの重しを置いて、手作りの「競技場」で参加者が種飛ばしに興じていた。
もちろん、計測も厳密に行い記録している。楽しそうだ。
ブースもいろいろある。鉄道ヲタの記者にとっては外せないこのブース。
スペースの関係で小規模ではあるが、台湾の700T型新幹線電車のNゲージが走っていた。
撮り鉄よろしく、記者も撮影。
700T型は日本が輸出した東海道・山陽新幹線の700系電車とほぼ同じものだ。
高雄市のIC乗車券も展示していた。キャラクターはシールだが、高雄市の公式キャラクターだそうだ。日本と趣味は大して変わらないのが面白い。
乗車券類の展示コーナー。硬券は日本でも台湾でも人気なのか、真剣にみている鉄道ファンも。
台湾鉄道の人気総選挙か。新幹線がんばれ。
駅弁の文化は日本からの輸入だが、台湾でも大人気。残念ながら販売はしていないが、容器の展示をしている。日本とはだいぶ違った独自の発展を遂げているようだ。
何のブースだかさっぱりわからないここは…。
植物の種を水につけてモミモミすると、ゼリー状の食べ物になるという。その体験コーナーだった。
高雄の南、屏東県出身の大学生、林雅悦さんが解説してくれた。
「台湾ではポピュラーなデザートです。レモンやはちみつをつけて食べるとおいしんですよ。」
彼女は日本に来て3年半。インタビューにも流ちょうな日本語で答えてくれるほどのうまさ。
将来の夢は「世界一周!」だそうだ。もっと大きな夢を!と、おせっかいな記者はアドバイスしておいた。
その他にも、台湾のおいしそうなお菓子も展示即売されている。
漢字で書かれてもよくわからないのが不思議なのだが、お茶であろうことは想像がつく。
こちらは台湾のウーロン茶。日本の緑茶とは違い刻んでいないので、1グラムのお茶で何杯もお湯や冷水を継ぎ足して飲むことができるという。
こちらは、台湾版の「はちみつレモン」。この季節には最高の飲物だろう。もちろん、台湾産のビールや他の清涼飲料水も販売している。
こちらは、ラーメンの一種か。とろみのあるスープに麺が入っている。熱そうだが、いい香りだ。
なぜ仙台の牛タンがこんな場所に。
実は、東日本大震災の際に台湾から多大な義えん金を受けた縁で、東北から特別参加。仙台から直送の牛タンは、来場者のお腹を鳴らせるには十分な香ばしい香りだ。
ステージは手作りイベントならではの、いい意味での素人感たっぷりのプログラムが用意されているので、これも見どころの一つだ。
上野公園はJR上野駅からすぐだが、浅草雷門、都営浅草駅、TX浅草駅、不忍池、京成上野駅、新御徒町、谷中、千駄木等の台東区内の主要観光地からは台東区のコミュニティバス「東西めぐりん」で停留所番号3番・東京国立博物館で下車すれば会場は目の前だ。運賃は現金のみで100円。
※写真はすべて記者撮影