大韓民国で広がったMERS(中東呼吸器症候群)は、感染者が166人に上ったと報じられています。
初期の封じ込めに失敗したことを大韓民国政府が報じなかったことについて、「状況を正確に把握しているのか」という批判が集まったようです。
しかしながら、感染爆発に至るような様子はなく、ここにきて感染者が急増する傾向は見せていません。感染者発生時に、早急に対応可能な病院へ搬送することと、基幹病院を中心とした患者受け入れ病院が感染拡大を阻止する措置を行えれば、下火に向かうのではないかという意見もあるようです。
余談を許さない状態ではありますが、今回の大韓民国での感染者の増加は、大韓民国政府が、早期に国民に情報を開示しなかったことが問題視されています。そのために、医療機関をはじめとした対応を行う機関に混乱を生じたのは否めないのが現状です。
大韓民国での感染拡大が止まりそうな情報に安堵するのもつかの間、今度はタイ王国で感染者が見つかっています。
タイ王国保健省によると、18日オマーンから入国した男性がMERSに感染していたことがわかっています。なお、タイ王国内での感染拡大は、現時点で確認されていません。
日本においても、対応がなされていますが、予断を許す状態ではありません。厚生労働省などの公的機関の情報を参照しながら、冷静な対応を講じることが大事です。また、手洗いやうがいなどのオーソドックスな対応を講じることも重要ですね。
※写真はイメージ 足成 http://www.ashinari.com/2008/11/23-010458.php より