とある企業のトイレを借りた時、個室に入ってカギをかけ用を足すために座ると、今しがた閉めたドアにこんな貼り紙があった。
ひとりで悩んでいませんか?
職場内でセクハラを受けている、上司から人格を否定するようなことを言われているなど、弱い立場の社員が抱える問題を箇条書きにしてあり、言葉の暴力の例を挙げ、悩んでいるのならば相談せよと内線番号が書かれてあった。
…イヤだ。
内線で職場の相談なんてしたくない。
内線で上司のセクハラを相談したくない。
人格を否定されていると言いたくない、内線では。
そう思っているのは私だけなのだろうか。
私は用を足しながら考えた。
トイレの貼り紙はおのれの精神鍛練の啓示に違いない。
お忘れではないですか
私の性別は女なので、この画像を撮っているのが私自身だから、当然だが女子便所の個室に入っている。
けれども、忘れ物の種類はどうやらどちらも紳士物の模様である。
皆様へ
ナースのイラストのタッチをどうして変えたのだろう。
ものすごくナースだけが薄い。
ナースだけ実在の人物ではなさそうだ。
ちょっと注意するけど、言ってるそばから貼り紙がさっそく汚い。
私の目の錯覚かもしれないが、便器に大量の札束が流されようとしていないか。
私が思っている順番で見ると、左が『新聞』真ん中が『雑誌』なので、自動的に靴下が汚物ということになる。
いいのか、今どきちり紙で。
このトイレは一体なにがどうなっているんだ。
そんなに治安が悪いのかこの空間は。
便所の貼り紙に注目せよ。
日本は、平和だ。
押忍!
※全画像筆者撮影