2015年5月1日に公開されたマイクロソフトのサポート情報によると、『Windows 8.1』において、ユーザーアカウント名に”user”を含むユーザーアカウントを作成した場合にtaskhost.exeのCPUの使用率が高くなる不具合が明らかになりました。実際にユーザーアカウント名に”user”が含まれているケースは少なくないため、影響範囲は広いと考えられます。
サポート情報によると、この不具合は『DfpCommon.dll』が原因とされています。この『DfpCommon.dll』は、昨年4月に公開されたWindows 8.1 Update以降に導入されたDisk Footprint Toolに関連するものと考えられます。既に国内外のフォーラムサイトで同様の症状が報告されていましたが、不具合にユーザーアカウント名が関連していることまでは特定されておらず、これまでは非推奨ながらタスクスケジューラで関連するタスクを無効にすることが回避策とされていました。
今回公開された解決方法は、ユーザーアカウント名に”user”を含むユーザーアカウントを作成しないというものです。もし現時点で不具合が発生していないとしても、ユーザーアカウント名に”user”が含まれている場合は、ユーザーアカウント名を変更する等の対策を行っておくほうが望ましいでしょう。
なお、筆者の環境で実験を行いましたが、この不具合を再現することはできませんでした。実際にはユーザーアカウント名以外にも何らかの要因が存在しているものと思われます。
いやはや、脱力系の不具合ですね。
参考文献:
High CPU use by taskhost.exe when Windows 8.1 user name contains “user”
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/3053711/en-us [リンク]
画像:
『Windows 8.1』のスクリーンショット (再現不可のため、実際に不具合が発生している画面ではありません)