スマートフォンに負けず、タブレットも戦国時代に突入。
10月28日には話題の「Sony Tablet」新機種・Pシリーズも発売されるということで、先週末から、東京・銀座のソニーショールームや品川SONY本社で、SONYユーザーやガジェットブロガー等を集めた特別体験会が開かれており、私も10月23日に本社でのブロガーイベントに参加した。
展示されていたのは先行発売されている「Sony Tablet Sシリーズ」と28日発売の「Sony Tablet Pシリーズ」。
★Sony Tablet Sシリーズ・Pシリーズの詳しい仕様は
Sony Tablet 商品情報ページ( http://www.sony.jp/tablet/ )
やっぱり特徴的なのは、メガネケースかペンケースか?というコンパクトなフォルムながら、開けば5.5型×2画面がフルフラットで広がる、近未来的タブレット・Pシリーズ。
女子のハンドバッグにもすっぽり入るのに、フルフラットにすると普通のタブレット同等の大きさになるので小さくも感じず、2画面の特性を生かして、地図アプリでは地図と周辺情報を並べて参照できたり、ジオタグ付の写真を表示すれば撮影場所のマップが確認できたりと、主に外出先で活躍しそう。
もちろん大画面Sシリーズも “THE タブレット” 的でかっこいいんだけど、十中八九「あー、iPad買ったんだぁ」と聞かれ、「いやいや、これはSony Tabletでね・・」と切り返すのも少々面倒くさいので、「やだー!なにそれ。超可愛いですけどー。」と話のネタ一発で盛り上がるPシリーズが忘年会(合コン)シーズンに向けて気になるところである。
また、SONYではタブレットというハードの開発だけでなく、タブレットがフル活用できるように、ビデオ配信サービス「Video Unlimited」や、電子書籍「Reader Store」、ゲーム配信の「PlayStation(R)Store」といった新しいネットワークサービスも始める。
コンテンツは常にクラウド上で管理され、利用IDさえ所有すれば、同じコンテンツにテレビ・タブレット・PS3など好きな端末(規格に対応したSONY以外の製品も可)からどこでも、何度でもアクセス、ダウンロードできるという、まさに「クラウド時代」の使い方だ。
クラウドでコンテンツ管理する時代ということは、DVDやCD、ゲームソフトが家からなくなってすっきりするし、災害で被災してもメディアが破損することもないし、メーカー側も違法コピーされることも少なくなるし、いいことづくめだなぁ・・・って、ちょっと待て。おい。
メディアがなくなるということは、こういうことができなくなるということだぞ。
「スターウォーズ好きなんですよねー。」
「あ、俺ブルーレイ持ってるよ。見るなら貸すけど、今度いつ会える?」 とか!
「本当ですか?嬉しい!あ、でもウチ、ブルーレイプレーヤーないし・・・」
「・・・じゃ、うち来る?」「・・・え・・・。はい。」 とか!
こういう甘酸っぱいアプローチとか駆け引きが、クラウド時代になると・・・?
「スターウォーズ好きなんですよねー。」
「あ、俺コンテンツID持ってるよ。」「じゃ、ここにメモしてくださいー」とか?
「でもさ、大画面で見たくない?ウチには同じブルーレイもあるしさ!」
「・・・あ、大丈夫です。IDさえ貸してもらえば、ウチのブラビアで十分(笑)」とか??
情緒ゼロ、切ないなぁ(泣)。
でも、たまにはこんなシチュエーションもありかも。
「面白い占いアプリがあるんだけど、やってみない?」(とSシリーズをテーブルに置く)
「やるー!ここを一緒に触ればいいの?」(とタブレットを覗き込む顔の距離が近くなる)
クラウド化でどんなに便利になっても、実際に手で触れられる物の愛着や、それが縁となるストーリーがまったくなくなるのは寂しい。
でも、メディアの有り方が変わっていくように、タブレットを使いこなせるようになる頃には、人が人と触れ合える使い方やサービスはまた新たに生まれる。
そう信じて、とりあえず忘年会にむけてPシリーズ、仕込んでおこうかな、と。
★Sony Tablet Pシリーズの企画・開発者トークショーは今週末大阪でも開催!
<ソニーストア 大阪> 日時:10月29日(土)12時30分~/15時~
http://www.jp.sonystyle.com/Store/Info/Common/2011au_tablet02/index_osaka.html