あけましておめでとうございます。
といいましても、ライター業は、盆も正月もなく、ゆるゆると仕事をしております。
僕はフードコーディネーターの仕事もしているので、この時期は、いろんな食材が送られてくるんですが、「めひかり」を炙りながら、日本酒を傾けつつ仕事をしています。
名前からして分かるように、目が大きいですよね。水深200~700メートルの深いところに住んでいる魚です。暗がりで見ると、目が青緑色に光ることもあります。
まじまじとみると、なんか、昭和の少女漫画のヒロインみたいな顔立ちです。
個人的には美形な魚だと思ってるんですが、味も非常によろしい。
いろんな食べ方がありますが、本当にくせがないので、軽く塩を振って、グリルかオーブントースターで炙ると
非常に美味です。
魚臭さがなく、白身で、かつ独特の旨味があるので、日本酒や辛口の白ワインによくあいます。
ハイソな読者の皆様には、オイルフォンデュみたいな召し上がり方もよいでしょう。
メヒカリのオイルフォンデュのレシピを書いておきますね。
メヒカリのオイルフォンデュ
1.めひかりをよく洗って、水気を切ります。市販の唐揚げ粉を振って、余分な粉を落とします。
2.めひかりに金串かカツオ串(竹で出来た使い捨ての串)を打つ。
※この時、魚が体をしならせて泳いでるようにすると美しいですし、串から抜け落ちにくいです。
3.小型の天麩羅鍋か、フォンデュ鍋にオリーブオイルを注ぎ、にんにく一切れを入れ、160度くらいの温度に保つ。
4.酒と会話を楽しみながら、串を打っためひかりを3分ほどオリーブオイルの中で泳がせていただく。
召し上がる時は、小皿に盛った塩にちょっとつけるとか、抹茶を混ぜた塩、ゆずを混ぜた塩などを用意すると、お正月らしくて楽しめると思います。骨がやわらかくて、そのまま食べられますから、お子さんでも嫌がらずに食べてくれると思いますよ。
また、唐揚げ粉の中に、粉チーズを少し加えると、ワインはさらに味が引き立つ気がします。
さてさて、この「めひかり」ですが、正確には「アオメエソ」という魚で、もともとかまぼこの材料にする「エソ」という魚の仲間らしいですね。なるほど、白身でクセがないはずです。
白ワインは、好みがありますが、モンテス・アルファ・シャルドネが2000円しないですし、さっぱりとしていて、魚の旨味を包み込むような風味なので、合うかなと思います。(もちろんお好みでしょうけど)
日本酒も、様々な銘柄があいますが、浦霞の本醸造が、米の香りを魚の旨味が包みながらさっぱり洗い流してくれるので、個人的にはおすすめです。
水深200~700メートルに住んでいるせいか、毎日、スーーパーで見かけることはないですが、なじみも薄いせいか、お安く売られてる時も多いようです。
正月の酒の肴には、お得な魚ですよ。ぜひお試しください。