日本の誇る、すばる望遠鏡(Subaru Telescope)は、アメリカ・ハワイ島のマウナ・ケア山山頂(標高4,205m)にある日本の国立天文台の大型光学赤外線望遠鏡である。
1999年1月ファーストライト(試験観測開始)。建設総額は400億円。システム設計・建設のほとんどは三菱電機が請け負った。建設が始まった1991年に望遠鏡の愛称の公募が行われ「すばる」が選ばれた。
主鏡に直径8.2mという当時世界最大の一枚鏡をもつ反射望遠鏡であった。主鏡はアメリカのコーニング社とコントラベス社に於いて7年以上の歳月を費やして製造された。
現在ではもっと大きな望遠鏡がつくられている。現時点(2014年7月)で世界最大の一枚鏡望遠鏡は、アメリカアリゾナ州にある大双眼望遠鏡で、8.4m鏡を2枚用いている。また分割鏡では、スペイン領ラ・パルマ島のロケ・デ・ロス・ムチャーチョス天文台にあるカナリア大望遠鏡(有効直径10.4m)である。
日本も負けていない。国立天文台は7月29日、米ハワイ島で建設を目指す世界最大の口径30メートルの次世代超大型望遠鏡(TMT)の建設開始が正式に決まったと発表した。10月に起工式を実施し、2021年度の完成、観測開始を目指す。
TMTは「Thity Meter Telescope(30メートル望遠鏡)」の略。日本と米国、中国、カナダ、インドの計5カ国が協力し、標高4200メートルのハワイ島マウナケア山頂付近に建設する。
同じくマウナケア山頂付近にある日本の「すばる望遠鏡」の主鏡は、世界最大級の一枚鏡で口径8.2メートル。一方、TMTの口径30メートルの主鏡は、492枚の六角形の分割鏡を蜂の巣状に組み合わせて造る。光を集める能力はすばる望遠鏡の約14倍も大きく、観測した画像が乱れる原因となる大気のゆらぎを補正する技術も採用したため、すばる望遠鏡よりはるかに暗い天体を観測することが可能だ。
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参考 Wikipedia: ハッブル宇宙望遠鏡 世界の大反射望遠鏡 サイエンスポータル: 直径30m巨大望遠鏡ハワイで着工へ