
気温が上がるとアイスクリームの売り上げが上がるのはわかる。実際、アイスクリームが食べたくなる。日本でおなじみの『サーティワンアイスクリーム』はニューヨークでよく見かける。単独の店舗ではなく、ダンキンドーナツの店に併設している。ただ、屋号は『サーティワンアイスクリーム』ではなく、アメリカでは『バスキン・ロビンス』。
バスキン・ロビンスは、インスパイア・ブランズが所有するアメリカの多国籍アイスクリームおよびケーキ専門店チェーンです。バスキン・ロビンスは1945年、バート・バスキンとアーヴ・ロビンスによってカリフォルニア州グレンデールで設立されました。本社はマサチューセッツ州カントンにあり、姉妹ブランドのダンキンドーナツと共同で運営しています。世界最大のアイスクリーム専門店チェーンであり、7,800店舗以上を展開しています。
日本のメニューを見ると、アメリカとは違っていた。アメリカで大人気のバター・ピーカンという種類がないことに驚いたが、日本の『サーティワンアイスクリーム』には、定番フレーバーに『抹茶』があるのが流石で、アメリカでも抹茶人気だがこちらの『バスキン・ロビンス』には、その冒険心はないようだ。やはりアメリカのアイスクリームなので、あえて『抹茶』に迎合しないのかもしれない。
『期間限定フレーバー』が『サーティワンアイスクリーム』にあるのがいい。『キウイ杏仁豆腐』『黒みつ入り日本橋のみたらし』『ハイカラ抹茶あんみつ』『ほうじ茶』などのオリジナリティーは味わってみたいし、意外に日本のアイスクリームの色がアメリカより派手なのは驚いた。ただ、アイスクリームケーキに関しては、アメリカの色は毒々しい、なんであんな色を使うのか?というような派手派手な色を使う。
『ダンキンドーナツ』はマンハッタンの至るところにあるが、そのすべてに『バスキン・ロビンス』があるのではなく、逆にある方が珍しいくらいの確率だ。だから見かけるとスゥ~っと引き込まれるように入りたくなる。また、ダンキンドーナツでコーヒーも買えるし、お会計は別々ではなく一緒なので便利なのである。
オレンジとピンクが『ダンキンドーナツ』のロゴのカラーで、オレンジが食欲を増す色とされ客入りに繋がり、ドーナツを食べるつもりが、アイスクリームも食べたくなるような仕組みかもしれない。『バスキン・ロビンス』のデザインもかわいく、青とピンクの色合いもオシャレで、ピンクの部分の『31』は、まさに日本の屋号の『サーティワン・31』。
ところで余談ではあるが、この『バスキン・ロビンス』の店員はインド系が殆どで、姉妹ブランドのダンキンドーナツも同じであるが、詳しく言うとニューヨークに於いてで他州もそうかはわからない。
アメリカは職業により○○系のアメリカ人に分かれることが多く、例えばグロッサリーと言われる24時間営業の食品店は韓国系アメリカ人の家族経営で、クリーニング店は中国系アメリカ人、消防士や警察官はアイルランド系アメリカ人がかつては多かった。
今や、『バスキン・ロビンス』はインド系の方々が多く、インド系はなんとホテル経営にも急速に進出し、ピエールホテルという王族も泊まる最高級ホテルはいまやタジ・ホテルズというインド本社の企業がオーナーである。
話が逸れてしまったが、アメリカに来て『サーティワンアイスクリーム』は食べられるが、日本の屋号と違いアメリカでは『バスキン・ロビンス』と呼ばれているので、このかわいいロゴを見つけたら本場のアイスクリームをお楽しみください。