駅。いつもの電車で行き、いつもの電車で帰ってくる。いつもの日常。
電車の発車間際。耳をすましてみると、なにか音楽が聞こえる。いわゆる『発車メロディ』と呼ばれるものだ。この『発車メロディ』や電車がやってくるときに流れる『接近メロディ』というのは、各鉄道会社で導入させており、普通のものから独特なものまで数多く存在している。そんな中で、私が気になっていた、京阪電車の『発車メロディ』。この『発車メロディ』には仕掛けが隠れている。
京阪の『発車メロディ』は向谷実氏が作曲。京阪以外にも複数の鉄道会社の接近、発車、車内メロディの作曲をされている方で鉄道ファンにはおなじみの方だ。この向谷氏が作った京阪の発車メロディは他の会社とは違うところがある。それは、各駅のメロディをつなげると1つの曲になるという大変珍しいメロディになっている。
現在、京阪の発車メロディは大きく分け4つ存在している、出町柳方面に向かう特急用の『MIYABI』、それ以外の出町柳方面に向かう電車用の『KIRAMEKI』、淀屋橋方面に向かう特急用の『GENKI』、それ以外の淀屋橋方面に向かう電車用の『AKOGARE』の4つがある。それぞれに特徴がある曲である。このメロディが流れる駅は、限られているが、出町柳から淀屋橋に向かう特急に乗ってホームに耳を傾けると、淀屋橋につくころには1つの曲になっているのだ。こんなメロディは他にあるだろうか。実際に聞いて見たい!そんな方はCDが発売中。京阪電車の主要駅や一部百貨店、通販サイトで売られている。
仕事に疲れ、電車に乗って、いつもの駅へ。電車に乗って、耳を傾けると、あのメロディが。あの曲を聴くとがんばろうという気になった。『GENKI』をもらっていたのかもしれない。出町柳駅、京阪電車の思い出をふっと思い出した。
※画像は京阪大津線の画像。大津線ではこの記事で取り上げたメロディは使用されていない。ご注意を。