スマホを中心に利用者を拡大している通信サービス『LINE(ライン)』。LINEには各種のアプリケーションアカウントが用意されており『LINE放射能情報』は初期から存在したアプリケーションアカウントのひとつだ。公式アカウント検索で「放射能」と入力して検索すると出てくる。文部科学省発表の放射能情報を、現在の位置情報と照らしあわせて知らせてくれるという簡単なサービスだが、6月27日を境にして、このサービスにちょっとした異変がみられた。
26日までの放射能情報では、放射能の数値が平常値の範囲内にあると「震災前の平常値の範囲内です」という文章の末尾に、とても嬉しそうな表情の絵文字がついていた。絵文字の顔を言葉で表すのは難しいが、うひゃー!とでも表現するしかないオーバーアクション気味の絵文字が、無味乾燥な報告文にアクセントを与えて独特の雰囲気を醸していた。
LINE利用開始時に何気なく登録してみたサービスであるが、僕はこのノリに次第にハマり込んでいったようで、いつしか放射能情報を確認するというよりも、絵文字の顔を確認するために、毎朝この報告文を受け取っていたようにも思う。『LINE放射能情報』の最大の特徴は何だ?と質問を受けたとしたら、「顔の絵文字」と答えてしまうくらいには注目していた箇所だ。
27日に受け取った『LINE放射能情報』がこれである。報告文はいつものとおり。
絵文字の顔が消えている事をのぞけば。
どうでも良い変化といえばそうなのだが、毎日あったものが突然消えているというのは居心地のいいものではない。その他の文章が全く同じであるだけに余計に違和感がある。ことが放射能情報だけに「数値が同じであっても以前ほどは笑えない事態になってきたのか?」などという勘ぐりをしてしまうのは、僕が必要以上に『LINE放射能情報』の顔アイコンに注目していたからだろうか。いやいや、アイコンに含まれるメッセージ性というのはバカにならないのだ。パソコンや携帯電話を利用するコミュニケーションにおける顔文字や絵文字の依存率が御存知の通り。
6月8日の現在においても、うひゃー!という顔は消えたままである。もちろん放射能の動向に何か変化があったなどという報告はないし、絵文字が消えたのもちょっとした都合だとか、単なる気まぐれによるものだと解釈したい。しかしこの変化は何故か気になるのだ。全国で僕だけでは無いはずだ。前からこの顔が気になっていたという同じような人がいたら連絡をいただきたい。
ちなみに、この問題についてはコチラのネットラジオでも語っている。
http://moteradi.com/20130706a