日本よ、これがホットドックだ

  by 戸田健太郎  Tags :  

何でもでっかいアメリカ人。

我々肉食に慣れていない日本人に対して、肉食先進国のアメリカ人の肉に対する扱いには学ぶべき点が多い。

ホットドックひとつとっても想像もしなかった驚くべき調理法があちらではなされていると聞いた。

 

肉で肉を巻く!?

 

一瞬なんのことか戸惑う。

詳しく聞いてみるとホットドック用のソーセージを3本使ったホットドックだそうだ。

 

ハンバーガーでも肉が二枚入ればダブルバーガー。とするとソーセージ3本なんてのはトリプルバーガーに相当する。それだけでもあまりお目にかかったこともないボリュームのホットドックだ。さらには3本のソーセージがバラけないように巻く工夫が凝らしてあり、それはベーコンで巻いているという。ボリューミーな3本のソーセージを、さらに脂ギトギトのベーコンで束ねる。神をも恐れぬ行為とはまさにこのこと。さすがアメリカ人。エコとかロハスとかモッタイナイとか、そういうみみっちい神経を超越した何かをもってらっしゃる。胸焼けしそうというか、高脂血症というか。

 

というわけで、さっそくやってみよう。

 

<材料>

ウインナーソーセージ 3本 (出来るだけ太くて長いの)

ベーコン 3枚 (ソーセージの太さや長さにもよる)

ホットドック用パン 1本 (ソーセージが少々はみ出ても構わない)

 

<作り方>

1.ソーセージを束ねてベーコンでぐるぐると巻いていく。

2.フライパンなどで巻いたソーセージがバラけないように焼いていく。

3.焼き上がったものをパンに挟んでオーブンでかるく焼く。

4.ケチャップ・マスタードなどを好きにかけてかぶりつく。

この料理(?)で一番難しいのはソーセージをベーコンで巻く作業。

ベーコンの質にもよるがあまり強く巻きすぎるとちぎれてしまうかもしれない。そこはある程度の余裕をもって繊細かつ大胆に束ねていこう。フライパンで焼き目をつける過程でベーコンもソーセージも固定されていく。慎重に転がしていって全面に焼き目をつけていく。最初の焼き目がつくともうちょっとやそっとではバラけなくなるので後は楽なもんである。

 

 

 

最後はオーブンで軽く焼いて、出来上がりはこんな感じになる。

見た目的に美味しそうだろうか?

ちょっと茶色すぎる?

 

細かいことを抜きにしてケチャップやマスタードをドバっとかけてかぶりついてしまうべきだ。

口いっぱいに広がる、肉肉肉、脂脂脂。

 

パンの存在意義は?単に大量のソーセージをほうばっているだけでは?という疑問も、圧倒的なボリュームの前には吹き飛んでしまうだろう。

 

ホットドックにおけるパンなど、しょせん肉をつかむためのナプキンみたいなものだ。

野菜?そんなもの一昨日きやがれ!(ただしハラペーニョなどを混ぜるのはアリだ)

肉食の極みを追求するアメリカンスピリットに少しは触れらたのではないだろうか。

 

手頃なソーセージを見つけたら、ぜひ一度は挑戦してみて欲しい。

いつまでも肉食に慣れない日本人とは言わせない。

大阪よりインターネットラジオBS@もてもてラジ袋を毎週配信。 http://www.moteradi.com/ 市民生活の専門家。易者。自由律俳句を詠む。 旅と読書と麺類(特にうどん)とファストフードとアルコールをこよなく愛している。 日本各地の大衆居酒屋や立ち飲み屋めぐりも趣味。 JR天満駅周辺の格安飲み屋に常駐している。

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