みなさま、あついあついあついあづぅぅぅいいいいぃぃぃ!!!!! こう暑いと庭で草刈りなんてしたくないですね(´ω`;)でもアイツらは放って置くとすぐボーボーに生えてきやがる……勝手に枯れてくれればいいのに……。
てことで「第一回家庭にあるものでできる除草選手権」を開催したいと思います!!
選手紹介
少し調べてみると、どうやら酢、クエン酸、重曹が除草には効くらしい(・ω・)フムフム
※塩を撒くという方法もあるのですが、塩は分解されずに土に残り、その後は花や植木、作物などが育たなくなってしまうそうです。さらに雨で塩が流れ、周辺の土地や地下水にも深刻な悪影響を与える可能性があるとのことなので、塩での除草はやめたほうが良さそうです。
今回は酢、クエン酸、重曹、全種類ミックスを各種1回毎に200ml使用し、霧吹きで散布して除草効果を試してみたいと思います!
・クエン酸:濃度5%にして使用。
・酢:希釈せずにそのまま使用。
・重曹:濃度10%にして使用。
・ミックス:各種100mlずつをブレンド。
クエン酸と酢が酸性で、重曹はアルカリ性のため、混ぜると中和されてしまい効果は相殺されると予想されます。しかし、本当にそうなのか? を実際に実験して確かめてみたいと思います((o(´∀`)o))ワクワク
と、ここで「これって農薬扱いになるのかしら……法律はどうなのかしら……。」と気になって調べてみました。
「農薬取締法」を見てみると、酢と重曹は「指定農薬」とされているので散布しても大丈夫そう。クエン酸は「特定農薬の検討対象とする資材」として、自己責任の範囲においてのみ使用が認められているっぽいです。
法律はややこしくて怖いよォ((((;゚Д゚)))))))
除草1日目
このボーボーの地で実験を開始します!
除草とはちょっと違うのですが、「ダンボールを敷くと雑草が生えにくくなる」という雑草対策があります。
ダンボールを被せられた植物と根はどれくらい弱るのか? も観てみたいので、並行してダンボール実験も行いたいと思います。
黄色の旗がクエン酸、オレンジの旗が酢、緑の旗が重曹、ピンクの旗がミックスを散布した区域、茶色の旗がダンボールを敷いた区域です(ダンボール区域は、草の上から濡れたダンボールを置いて、ダンボールが飛ばされないように軽く土をかけてあります)。
ちなみにお酢は5メートル離れても匂いがプンプンします。
なおザっと調べたところ、ここに生えている雑草はチヂミザサ(イネ科)、ノハライトキビ(イネ科)、ヒシバ(イネ科)、ヤワラシダ(ヒメシダ科)、ヒメムカシヨモギ(キク科)、イノコヅチ(ヒユ科)、カタバミ(カタバミ科)のようです。
さぁ、雑草たちがこれからどのように変化していくか楽しみです(゚∀゚)
除草2日目
昨晩雨だったから流れてちょっと効果弱まってるかもしれない(・ω・;)と思いつつ観察していきます。
▼クエン酸:一部少しだけ枯れているか所がみられます。
▼酢:一番枯れているか所が多くられます。また、葉は萎びて元気がなくなっている感じです。
▼重曹:一部黒ずみ枯れ始めている傾向がみられます。
▼ミックス:一部枯れているように見えなくもないけど……草はピンピンしているようにみえます。
3日目
3日目では一気に効果に差が現れました!!
▼クエン酸:2日目と比べると草の量が減ってる!? やっぱり酸は効くのかしら???
▼酢:めちゃめちゃ枯れてきてる!!!!
▼重曹:んー? 2日目とあまり変わってない気がする……。
▼ミックス:これも2日目とほぼ変化してないかな……。
4日目
▼クエン酸:うーん……なんか雑草の成長は妨げてるっぽいけど全く枯れてないような……次の散布から濃度10%にしてみます。
▼酢:順調♪
▼重曹:4日目にして一気に枯れてきた気がする!?
▼ミックス:予想通り中和されて効果がなくなってる気がする。こいつはもうダメだ……。
5日目
▼クエン酸:少しだけ枯れてるけど、効果があると言えるほどではないなぁ。
▼酢:ここにきて勢いは止まったか!? 特に4日目との変化は見られずです。
▼重曹:スロースターターでヤキモキするものの、一歩一歩ゆっくりと、しかし着実に枯らしていってるようです。
ミックスは全然変化してないので、写真すら撮りませんでした(ノω<)
これは酢と重曹の勝負になりました! 次回、一気に時間を進めて結果発表です!! どーなる!?!?!?
結果発表(12日目)
▼クエン酸:濃度を10%にしてみても特に変化は見られず。最初こそ少しだけ枯れた葉もありましたが、その後は全く枯れず。雑草の成長抑制には多少効果があるかも?
▼酢:頑丈なイネ科の雑草は数本残ったものの、枯らす力と即効性はすごい!! ただ撒いたその日は匂いがすごいのと、あっという間に一本使い切ってしまうので、経済面で難あり。
▼重曹:効果が出始めるまでに5日ほどかかるスロースターターなのが難点。しかし、広範囲に渡って枯らしてくれるし、葉は枯れるというよりも腐って溶けて土に還るものが多く、その後の土地の見た目が綺麗。経済的にも◎
▼ミックス:ものの見事に酸性とアルカリ性が中和され相殺されたようで効果なし。
▼全体
単純に枯らす力と即効性で考えるなら酢の勝利ですが、範囲、経済面、匂いのなさ、その後の美しさを入れた総合点でみると重曹の優勝です ゚+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚
今回はどれくらいの頻度で散布すればいいか分からなかったので、とりあえず2日に1回の散布にしましたが、実験してみた結果5日に1回ぐらいの散布でも全然問題なさそうでした!
より効果的に重曹を使う方法
重曹のデメリットとしては水に溶けにくく、霧吹きが目詰まりをおこしやすい点です。お湯になら溶けやすいので、「加熱しても効果は落ちないか?」を調べてみたところ、重曹は加熱したほうが効果が高まるとの情報がありました!!
どうも1分ほど乾煎りすると効果的とのことだったので、重曹を乾煎りした後、お湯に溶かしてから散布する実験も行ってみました。
やっぱりしぶといヒシバ(イネ科)は枯らしきれないものの、ユウゲショウ(アカバナ科)は2日ぐらいで朽ち、厄介なドクダミも1週間ほどで枯れました!!!!
一度加熱した重曹は冷めても効果は落ちないみたいなので、時間がある時に大量に炒ってお湯に溶かし、ストックを作っておくと便利です!
※重曹はテフロン加工用品では絶対に加熱しないでください。テフロンが劣化してしまいます!!!!
酢や重曹が効かなった草
残念ながら最も駆逐したい、環境省が要注意外来生物リストに載せている植物「セイタカアワダチソウ(キク科)」は葉が枯れる程度であまり効果がありませんでした(T ^ T)
▼酢を散布したセイタカアワダチソウ
▼重曹を散布したセイタカアワダチソウ
セイタカアワダチソウはタンポポの綿毛のような種子を飛ばして繁殖するため生息域が広く、根は他の植物の成長を妨げながら独占的に増殖していく侵略的な植物なので、コイツを枯らしたいのだけども難しそう(>人<;)
ただ枯らしきれないものの、「セイタカアワダチソウに重曹水を高圧散布すると成長は抑制され、次の年には土壌は違う植物の優占に転換できる」といったデータを見つけたので、セイタカアワダチソウへの重曹の効果は引き続き観ていきたいと思います!
ダンボールの効果
最後にダンボールを敷いたところの根の状態を見ていきます!
▼一般的な比較的枯れやすい雑草の根
▼セイタカアワダチソウの根
ダンボールと土に挟まれた雑草は枯れ、根も枯れてもろくなっていました!! セイタカアワダチソウは根も非常に頑丈なため枯れきってはいないものの、だいぶもろくなっていました!!!!
ダンボールを土に敷いておくと数か月は雑草が生えないそうなので、ある程度除草した後はダンボールを敷いておくと今後の雑草処理の手間が大幅に省けます!
実験してみての感想
「時間かかるし、イネ科などの枯れづらい丈夫な雑草もあるので、市販の除草剤を使ったほうがいいのでは……?」と正直思ってしまいました( ̄ω ̄;)
とはいえ家にあるのもので除草できるのは手軽ですし、なによりも実験中は普段気にかけもしない雑草の名前や性質に興味が出て調べたり、身近にあるのに気づいてなかった面白い発見があったり非常に楽しかったので、よかったらみなさんも試してみてください(`・ω・´)!!!!
※画像は全て筆者撮影
<参考>
https://www.jppn.ne.jp/jpp/s_mokuji/20140809.pdf[リンク]
https://www.ouchi-senzai.com/baking-soda-ph-up/[リンク]
https://www.jstage.jst.go.jp/article/river/22/0/22_233/_pdf/-char/ja[リンク]