PSYがイタリアで大ブーイング~ライタイハンから見る歴史的背景~

  by 赤いからす  Tags :  

 

5月26日にイタリア杯決勝戦前にパフォーマンスを行っていた韓国の国民的歌手のPSYさんが、観客から大ブーイングを受けました。

決勝の舞台はローマのオリンピックスタジアム。ASローマvsラツィオの決勝戦前にPSYさんがヒット曲『江南スタイル』を歌いはじめると、スタンドを埋め尽くしている観客からブーイングや爆竹が鳴らされました。極め付けはPSYさんが決めポーズして曲が終わった瞬間、一斉に大ブーイングが沸き起こりました。不穏な空気を察したPSYさんは「イタリア、愛しています」と言うと、急いで舞台を下りました。

韓国の有力紙の中央日報(日本語電子版)は『歌手PSY、イタリア公演中にヤジ飛ばされる…人種差別問題に発展』という見出しで不快感を露わにしています。

なぜこのようなことが起きたのか?という背景を考えてみると、真っ先に思い浮かぶのは2002年のサッカーワールドカップのトーナメント1回戦のイタリアvs韓国戦。

試合は安貞桓(アンジョンファン)選手のゴールデンゴールで韓国が劇的な勝利を飾ったが、試合はワールドカップ史上、最悪なものだった。

PKを与えられたり、退場させられたり、得点がオフサイドで取り消されるなど、いずれもイタリアが不利になる判定ばかりが続き、この試合はFIFA(国際サッカー連盟)が創立100年を記念して製作した公式資料の『FIFA FEVER』(DVD)の『10大誤審疑惑』の7位に選定されている。試合の主審を務めたエクアドル人のバイロン・モレノ氏はFIFAによる調査を受けたが、買収などの証拠はなしと判断されたにも関わらず、2003年に国際審判リストから除名された。2010年9月には、6キロのヘロインを所持してアメリカのジョン・F・ケネディ国際空港で逮捕されている。(2年間の服役後、模範囚としてエクアドルに送還された)

10年以上経っているのに、イタリアのサッカーファンはあの試合のことを忘れていないのか?と思うかもしれないが、韓国メディアには胸に手を当てて考えてもらいたい。

韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は独立運動を記念する政府式典の演説で「加害者と被害者の歴史的な立場は、千年の歴史が流れても変わらない」と日本を非難した。

被害者からすると、恨みつらみはどんなに時が流れていようとも消えないと言いたかったらしいが、早くもブーメランとして返ってきたようだ。

大阪の橋下市長が20日の大阪維新の会のパーティーで「日本も悪かった。戦場の性の問題として女性を利用していたのは間違いない。
その代わりアメリカだってイギリスだってドイツだってフランスだって、もっと言えば第2次世界大戦後のベトナムでは韓国軍だって、みんな戦場の性の問題として女性を利用していたんじゃないんですか」と発言したことに、韓国の中央日報などは妄言だと反論した。

橋下市長は明確に発言していないが、韓国軍がベトナムにした行為は『ライダイハン』のことである。『ライダイハン』とは、ベトナム戦争にアメリカの同盟軍として参加した韓国軍がベトナム女性を強姦して生まれた混血児のことである。ベトナム戦争は1946年12月フランス軍と北ベトナム軍の衝突がきっかけとされ、1965年にアメリカが本格的に介入した。同じく戦争特需を目論んで朴正煕(パク・チョンヒ)国家再建最高会議議長がアメリカに派兵をお願いした。朴正煕(パク・チョンヒ)は後に大統領となり、現在の韓国の大統領はその長女の朴 槿惠(パク・クネ)である。

韓国は1964年から派兵し、数々の村で民族浄化を行ったのである。韓国軍が民間のベトナム人を虐殺した人数は300,000以上。ライタイハンは35,000人ともいわれ、どれだけの女性が犠牲になったか計り知れない。アメリカは枯葉剤を撒き、ナパーム弾などを使用して国際的に批判を集め、公式に謝罪しているが、韓国は謝罪どころか今回の橋下市長の発言に答えた李賢主(イ・ヒョンジュ)駐大阪韓国総領事は23日、共同通信のインタビューで「笑い話にもならない。常識を超えている」 「うそ、でたらめだ」などと反論した。

ライタイハンは日本の慰安婦問題とは違い、混血児という明らかな証拠が実在している。それなのに非を認めるどころか歴史に背を向けているのである。韓国政府やメディアはことあるごとに「日本は過去の歴史を直視しろ」と言うが、まず、己の歴史認識を改めなければ、PSYさんのような無慈悲な被害がまた出てくるだろう。

大ブーイングの様子は下のURLの3分20秒後。

http://www.youtube.com/watch?v=8P6bYkaih-E

ライタイハンのこと詳しく知りたい方は下のURLから動画を視聴できます。

http://www.youtube.com/watch?v=bJxvxI9epEs

 

画像:You Tubeに投稿されている動画をキャプチャー(http://www.youtube.com/watch?v=uYD-pMP9Iq8

 

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