2014年4月9日(日本時間)に、Windows XP および、Office 2003 のサポートが終了する。(※)
この件で、まだ日本は平然としているかのように見える。しかし、来年の春には相当騒がしくなっているだろう。企業で約4割、個人で約3割がまだ「XP」のユーザーだからである。
最新バージョンの Windows 8 と最新のOffice への移行は、階段を二段抜かしで駆け上がるようなもの。「パソコンの丸ごと買い直し」と「操作方法の覚え直し」になることを覚悟したほうがよい。「XP」と「8」の間には、「ビスタ」と「7」があり、3世代先のOSなのである。「XP」を入れていたパソコンで「8」が使える保証はない。私のように電車で席を譲られる年齢の人間にとって「操作方法の覚え直し」は正直キツイ。
10年近く使い込んで、もはや体の一部のようになった「XP」を捨て、自分にとっては未知の「8」を使うハメになる。これはエライことだ。
会社の場合、通常の業務をこなしながら、こうした事態に直面する。定時のチャイムがなったあとも終電近くまでハンパないサービス残業をする人が続出するだろう。
さらに東京で「都営地下鉄や路線バスの24時間運行」が実施されると、もう「終電が近いから帰ります」という逃げが通用しなくなる。「会社お泊り族」が増えるだろう。替えのネクタイを引き出しに用意しておきたい。
自信のない人は「パソコンを使わない仕事」で生きていくことを検討したほうがよいかもしれない。
※その翌日から起動できなくなる。というわけではない。「お客様はセキュリティ上のリスクが高い状態でお使いいただくことに」なると、日本マイクロソフト株式会社様からいわれている。(「Windows XP および、Office 2003 のサポート終了についてのご案内」より)