電子顕微鏡はどうして高倍率を得られるのであろう?
通常の光学顕微鏡では、観察したい対象に光(可視光線)をあてて拡大するのに対し、光の代わりに電子(電子線)をあてて拡大する顕微鏡のことである。 可視光線の波長によって理論的に100ナノメートル程度なのに対して、電子顕微鏡では、電子線の持つ波長が可視光線のものよりずっと短いので、理論的には分解能は0.1ナノメートル程度にもなる(透過型電子顕微鏡の場合)。
このため、光学顕微鏡では見ることのできない微細な対象を観察(観測)できる。現在では、高分解能の電子顕微鏡を用いれば、原子レベルの大きさのものも観察(観測)可能である。
電子線を発生させる電子銃の性質から、数キロボルトから数百キロボルト、時にはそれ以上の高電圧が必要である。また安定した電子線照射のために、顕微鏡内は同じく安定した真空に保たれていなければならない。
電子顕微鏡は、高倍率・高分解能を得られるが、真空にする必要があるため生きている生物を生かしたまま見ることは困難であった。ところが今回(4月16日)、高真空下でも生命を保護できる「生体適合性プラズマ重合膜」を発明し、生きたままの状態で生物の高解像度な電子顕微鏡観察に成功したことを科学技術振興機構(JST)と浜松医科大学、東北大学の3者が共同で発表した。
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参考HP マイナビニュース:生きたまま電子顕微鏡観察できる「ナノスーツ」