免疫とは、ヒトや動物などが持つ、体内に入り込んだ「自分とは異なる異物」(非自己)を排除する、生体の恒常性維持機構の一つである。
免疫は、体内に侵入するバクテリアやウイルスなどを妨害する障壁を創造、維持することで生体を防御する機構である。免疫系は自然免疫(先天性免疫、基本免疫)と獲得免疫(後天性免疫、適応免疫)とに大別される。自然免疫には白血球などの特殊な細胞が備わっており、それらは侵入物が自己を再生産したり宿主に対し重大な被害をもたらす前に発見、排除する。
血液中にある白血球は、体を病気から守る免疫系の代表的な細胞 である。しかし、脳には白血球が入らないようになっている。脳に侵入できるのは、病気やけがなどで血管が損傷したときだけで ある。白血球の代わりに脳内で免疫防御を担っているのが、グリア細胞の一種、ミクログリアである。 ミクログリアは通常は突起を多数伸ばして周囲の細胞に接触し、異常がないかを監視している。ニューロンに異常が起こると、形 を変え、ニューロンの修復を手助けするような成長因子を放出する。また、腫瘍細胞や細菌を殺すような分子も出す。さらには、 死んでしまったニューロンや他の脳細胞を貪食して、脳内を清掃 する役目もある。
今回、脳内の免疫細胞と考えられていたミクログリアの新たな機能が明らかになった。発達期に神経細胞のまわりに集まり、保護するはたらきのあることがわかった。この効果を誘導することができれば、脊髄損傷、脳血管障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)といった脳の病気やけがなどの傷害の新たな治療法の開発につながると期待されると考えらる。
参考HP Wikipedia:免疫系 日経サイエンス:脳の免疫系をになうミクログリア細胞 マイナビニュース:脳修復の免疫細胞「ミクログリア」は別の機能を持っていた
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