あなたの周りにマイナス思考の人はいないだろうか? うつ病とはいかないまでも常にネガティブな感情を前面に押し出してくるマイナス思考の人とのコミュニケーションはこちらにも弊害をおよぼす場合があるので厄介だ。ここではマイナス思考に陥りやすい人の特徴とネガティブな感情を相手にぶつけられた時の切り返し方である「リフレーミング」について紹介していきたい。
マイナス思考に陥りやすい人の特徴
①オールオアナッシングの考え方をしてしまう人
完璧主義で何事も段取りどおりに進まないイライラしてしまう人は、何か1つでも歯車が狂うと「もうおしまいだ」「何もかも無駄に終わった」というネガティブな感情にとらわれやすい。
②こうするべきであるという考えが強い人
「会社員は仕事を最優先にすべきだ」「女は男の言うことを聞くべきだ」などという固定された考え方をもっている人は柔軟性にかける傾向があり、自分の意に反した考え方や行動をする人に対してネガティブな感情しかもてなくなる。
③すぐに断定してしまう人
会社の同僚や部下が2~3回ミスしたところをみただけで「使えない奴」と断定したり、自分の意見を2~3度反故にした上司に対して「みる目がない」というふうに決めつけてしまう。
このように①~③の傾向がある人は完璧主義で視野の狭い考え方をしてしまうので、常に自分の思う通りにいかない場面に出くわすとネガティブな感情に支配されてマイナス思考になってしまう。あなたの身の回りにもこのような人はいないだろうか?
違う視点を与えてマイナス思考を矯正するリフレーミング
マイナス思考に陥っている人は基本的に物事の考え方がワンパターンで狭くなっている。だから、マイナス思考の人間が発するネガティブな発言に対しては今までと違った視点や考え方を提供する「リフレーミング」が有効である。以下にリフレーミングに実用例を記載したい。
「残業が禁止になって給料が減った。この会社に勤めていても俺には未来はない」という発言に対しては「給料が減ったみたいだけど、残業がなくなってよかったことはないの?」と給料が減ったことではなく、自分の時間が増えたことに視点をあてる。
「もう、仕事も辛いし、彼女ともうまくいかないし終わりだ」という発言には「これまでにもこれくらい大変なことはあったと思うけど、それはどんな風に乗り越えてきたの?」という風に過去の経験に視点を向けてみる。
リフレーミングのコツは相手のネガティブな発言に対して、いさめたり正面から向き合うのではなく、相手の視点を変えるような質問をすることである。視点が変わることによって相手の感情に変化を与える大きなきっかけとなるのである。
人は感情に支配されやすいので、マイナス思考に陥りやすい人でなくても時にはネガティブな感情に支配されることはあるだろう。そのような時にもぜひリフレーミングを使ってみることをおすすめしたい。
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