現在日本では若い世代を中心にTwitter、Facebookと言ったSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)が流行している。
しかしこのSNS、思わぬところに落とし穴があるのを御存じだろうか。
5月11日、12日に味の素スタジアムで公演を予定していた「Tokyo Rocks 2013」が、3月31日公演の中止をアナウンスした。
同公演は、英国の国民的ロックバンドで、来日は実に10年ぶりというBlurの出演を予定しており、ファンは憤りを隠さずTwitter、Facebook上で事務局のずさんな対応を非難している。
ファンの非難は公式アカウントのトピックにまでおよび、いわゆる「炎上状態」である。
語調も強く、捉えようによっては暴言として捉えられかねないようなユーザーさえいるのだ。
彼らは、mixiやGreeなどの比較的閉鎖的かつ、匿名性の高いSNSと違い自分の発言が全世界に発信されているということが理解できているのだろうか?
TwitterやFacebookは本名で登録することも珍しくなく、場合によっては所属する学校や職場などを載せている場合も多いため、簡単に人となりが知れてしまうのだ。
そのようなコミュニティで攻撃的な発言をするのはいささか危険ではないだろうか?
前述のmixiやGreeなどは会員登録しないと閲覧できないが、TwitterやFacebookだと登録している名前をGoogle等の検索エンジンで検索するだけで簡単にアクセスできてしまうのだ。(筆者のアカウントもすぐに辿り着けた)
巨大掲示板「2ch」ではTwitterで問題のある発言(飲酒運転、未成年喫煙など)をしているアカウントを晒しあげられ、いたずらしている人間もいるほどだ。この際2ch上ではTwitterをもじり、「バカッター」と揶揄している。
このようにSNSは、閉鎖的なコミュニティにいると錯覚しがちだが、インターネット上の誰に見られるかわからない、という危険性も孕んでいるのだ。
インターネットは非常に便利であり、上手く使えれば多大な利益をもたらすものである。
しかし、いやだからこそ、自分の身に危険が降りかからないような使い方を心がけるべきではないだろうか。
キャプチャ画像:http://tokyorocks.jp/