カップ麺やスナック菓子、ファストフードなどのアレンジレシピを研究する“B級フード研究家”としても活動している、ノジーマこと野島慎一郎です。
カップラーメンといえばやっぱりカップヌードルですが、いつものカップヌードルよりも贅沢仕様な「特上 カップヌードル」4種が9月11日より発売されています。
特上カップヌードル4種を食べてみた
このたび特上化されたのはオリジナル、カレー、シーフード、チリトマトの4種。せっかくなのでこれらを食べてみて、感じたことを正直につらつらと書き残しておこうと思います。
特上 カップヌードル(オリジナル)
謎肉のサイズが倍くらいになったんじゃないかってほどにデカい。びびるデカさ。それがゴロゴロ入っているのがなんとも贅沢で確かな特上感がある。
トリュフオイルを垂らすところも通常版との大きな違い。トリュフオイルを垂らすことで高級感を演出するのは高級カップ麺の常とう手段で、正直「またトリュフかよ~!」と思ってしまったところはあったんだけど、これは醤油スープのコクを引き立てていていい感じ。
トリュフのクセが強いので好き嫌いは分かれそうだけど、個人的には大いにアリ。トリュフが苦手ならいっそオイルを入れずに食べちゃうのもアリかも。
特上 カップヌードル カレー
ただでさえ濃厚なカレースープがさらに濃厚化され、もはやラーメンというより汁なし麺の方が近いかもしれない。ドロドロのカレースープがどっぷりと麺に絡んでくるのは最高。
別添のスパイスを振りかけるとかなり強烈な香りが広がり、「おおっ!」と思ったけど、よくかき混ぜたら濃厚なスープの前にかき消されてしまった。
ほかにもポテトが皮付きになってたりするけど、結局目立っているのは超濃厚なカレー。なので通常版との差がそこまでなかったりするけど、もちろんそれはそれで非の打ち所のないウマさ。
特上 カップヌードル シーフード
実はこれまで入っていなかったエビが具材としてプラスされ、スープのダシ感がアップ。ホタテ、イカ、エビ、タイなどの旨味を贅沢にきかせているとのこと。
だけどこれは個人的にはイマイチ。通常のシーフードヌードルが完璧な旨味のバランスで成り立っているのに、そこに余計な要素がプラスされちゃってシーフードヌードルらしい美味しさがぼやけちゃった印象。
具材にエビがプラスされたとはいえ、オリジナル味のカップヌードルに入っているスナック感強めなエビなのでそこまで贅沢感も増さなかったかなあ……。
正直、冬限定の「北海道濃厚ミルクシーフー道ヌードル」のほうが特上みがある。
特上 カップヌードル チリトマト
チリトマトの辛さにスポットを当てて引き立てた一品。謎肉に唐辛子を練り込んだり、仕上げにホットチリ風味オイルを垂らしたりする。
スープもトマトのコクを増したりしているらしいけど、際立っているのはチリの部分。ホットチリ風味オイルも香りからチリ感を引き立ててくれていて、辛い食べ物が好きな人には刺さりそうな味に仕上がってる。
ただこれも好みは分かれるだろうけど、個人的には通常版の方が好きだったり。辛くしたいなら通常のチリトマトにタバスコでも垂らせばいいしなあ……。
いつものカップヌードルが完成されすぎている
こうして通常版の味を思い浮かべながら4種類の特上カップヌードルを食べてみたところ、オリジナル味の特上カップヌードルこそトリュフと謎肉でわかりやすくスペシャルな感じになっていましたが、そのほかは「いつもの方が好き」「言うほど変わらない」というような感想しか出てこなかったというのが正直なところ。
でもそれは特上カップヌードル4種が美味しくないということではなく、それぞれがしっかり美味しい。通常版と比べても特別感が薄いだけであって、結局カップヌードルシリーズは特上版なんて出さなくてもすでに特上レベルで完成されているのかなと。
変に手を加えなくても完璧なバランスで成り立っているんで、要素を足す必要がなかった。特上版を食べることで通常版の完成度の高さを再確認できた気がしましたね。
特上とはいえそんなに高くはない
ただ付け加えておきたいのは、現在通常版のカップヌードルの希望小売価格が236円なのに対し、特上カップヌードルシリーズは税抜259円。価格的にはたったの23円しか変わらないんですよね。
23円で特上バージョンを楽しめると思えばかなりお得度は上がりますし、気になる方は一度食べておいて損はしないはず。今回のレビューはあくまでも個人の感想ですし、ぜひ一度ご自身で特上の味を体験してみてください!