野菜と思うから食えないんだ!ってこれはカレーではないのですか?WithGreenの秋メニューは季節が詰まった2種類だ

  by 古川 智規  Tags :  

野菜やサラダを普段は食べない方(だけではないが)に向けて、毎度サラダ食べませんかぁ?と言っている記者だが、美味しいサラダを食べれば変わるはずという思いは今もある。
国産野菜100%のサラダボウル専門店「WithGreen」は、2023年10月31 日(火)まで、秋限定サラダを WithGreen全22店舗で販売している。今回のサラダは対照的な2種類で、『スパイシーキーマカレーと秋の味覚サラダ』と『柿と蒸し鶏の甘辛きんぴらサラダ』だ。どちらも秋の味覚には違いないが、もはやサラダではなく主食として食べていただきたいので実食レポートする。

同店のサラダは当日朝に届いた新鮮な国産野菜を店舗でカットして注文に応じてその場で作る方式だが、火を使う調理はしないので、待ち時間はほとんどない。最初から選択したドレッシングをからめて混ぜてもらうのか、きれいな状態を撮影してから順序良く食べるのかは注文者次第なので、お好きな方を選ぶとよい。

そして同店の隠れた人気メニューはスープだ。店舗により日替わりで何のスープが出てくるのかはわからないが、正直な話をすると何が出てきても美味しいので、楽しみな瞬間でもある。
ちなみにサラダは自由にトッピングの組み合わせができるので、サラダ初心者の方は好きな肉を思いっきり乗せて肉サラダにすることも可能だ。野菜というととかく健康面とか栄養面とか、そういう視点で論じがちだが、それはひとまず横に置いて「好きなものをたくさん食べる」ことからスタートしていただきたい。

「スパイシーキーマカレーと秋の味覚サラダ」はかぼちゃ/塩麹しめじ/りんご/玄米/キーマカレーが入っていて、おすすめドレッシングはハニーミルク。キーマカレーと玄米が入っているので、食べると普通に「これはカレーライス?」と思えるほどスパイスの効いた美味しいカレーが味わえる。その中で特筆したいのが甘みのあるかぼちゃとりんごの存在だ。スパイシーなキーマカレーに甘みを与えてくれるかぼちゃとりんごは、それぞれが持つ素材の甘さで勝負しているところが心強い。

テイクアウトにしたのが「柿と蒸し鶏の甘辛きんぴらサラダ」で、こちらはきれいに並べられている容器のふたを開けて別添のドレッシングをかけて、一度ふたを閉める。そして容器ごと前後左右に振ってドレッシングをからませると出来上がりだ。
入っているのは、きんぴらごぼう/豆腐/さつまいも/柿/蒸し鶏で、おすすめドレッシングはジンジャーだ。ジンジャーといっても独特なしょうがの風味や香りはかなり抑えてあり、どちらかというと日本の甘いジンジャーエールからイメージできるものなので、さほど心配する必要はない。

たっぷりの蒸し鶏が肉の満足感を与え、異色と思えるきんぴらはそもそも野菜のごぼうなので、コクと歯ごたえのある味のキーポイントになる。そして柿は奈良県五條産だ。古来から日本人は甘いものを果物から得てきた。柿は熟したものを特に現代の砂糖の代わりに用いた。そんな柿から甘みと心地よい歯ごたえを得ている。また豆腐は砕けてもドレッシングとともに全体にからまり、サラダが和え物のような和食に早変わりする魔法にかかる。

秋は味覚を楽しむ季節で、今年もまた短い秋になりそうだ。季節の味覚を全力で楽しむのは日本人くらいなので、お好きなトッピングとともに、秋の味覚を丸ごと味わってみてはいかがだろうか。

※写真はすべて記者撮影

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